J1福岡快進撃の立役者、レジェンドに対談で約束「これからも悔しがらせます」

西日本スポーツ 松田 達也

■オンライン対談

 J1アビスパ福岡の快進撃を支える金森健志(27)と、クラブのアンバサダーを務める中村北斗氏(35)がオンラインで対談した。J1昇格を果たした2015年とJ2降格が決まった16年の2シーズンにそろってプレーした2人が、今季好調の要因、5年前の苦悩、プライベートでの思い出などを語り合った。(聞き手、構成=松田達也)

   ◇    ◇

 金森「恥ずかしいな。いっぱい褒めてくださいよ、北斗さん」

 -では中村さん。今季これまでの金森選手のプレーをどう見ますか。

 中村「一つ一つのプレーの質が上がっている。鹿島でプレーした経験が生きている。ミスも少なくなった。昔はドリブル突破まではできるけど、最後のパスをミスするとか粗さがあった。すごく成長した」

 -中村さんのこの評価を、金森選手はどう受け止めますか。

 金森「北斗さんが言ってくれたように、ボールが来たら大事にプレーすることを心掛けている。自分でも成長したポイントと思っているので、よく見てくれていますね」

 -2試合連続の決勝ゴールもあった。

 中村「健志が鳥栖から戻ってきたとき、結果を残して自分の地位を確立しないとね、という話をした。(3月17日の)鹿島戦の前だった。その鹿島戦で(2試合連続となる)決勝ゴールを決めた」

 -中村さんも一度チームを離れて復帰した。

 中村「自分も(2015年に)7年ぶりにチームに戻った経験があって、健志と似たような感覚があると思った。健志にはもっと自分が中心でやるんだと思ってほしい」

 金森「このタイミングで福岡に戻ったのも、チームの中心になってプレーするため。自分の役割は(昇格と降格を繰り返す)5年周期を終わらせること。北斗さんも戻ってきた年にJ1昇格に貢献された」

 -中村さんが復帰した年、金森選手は福岡でプロ3年目だった。

 金森「名前はよく知っていて、レジェンドだと思っていた。プライベートでも、よく食事に連れて行ってもらった」

 中村「左は健志とカメ(現J2長崎の亀川諒史)がいて、勢いがあったので自由にさせた」

 -食事に行って話していたことは。

 金森「サッカーの話、しましたっけ?」

 中村「おい! 昇格できるかの責任はこっちが背負うので思い切りやれよとか。持ったら仕掛けろとか、そんな話はしたかな」

 金森「北斗さんに対しては、自分も似ているという思いを抱いてました。本当に優しくて面倒見のいい先輩。福岡で愛された方だし、少しでも学びたいと思っていた」

 -16年のJ1は苦しい戦いだった。

 金森「勝てそうな試合が引き分けになり、負けになり…。個人的にもJ1は初めてで、苦しい1年だった」

 中村「戻ってきて、まずはJ1昇格が目標だった。やっとスタートラインに立ち、J1に残ることでチームが変わると思っていた。個人的には夏を過ぎて試合に出られなくなった。もちろん試合に出なくても何かを残したい、流れを変えたいと思っていた」

 -今年はJ1で順調に戦っている。

 金森「みんな練習から真面目で、いつ試合に出てもいいように準備している選手ばかり」

 中村「一体感があるように見えますね。いまの戦いを見ていると、もちろんうれしいんだけど、自分たちができなかったことを成し遂げようとしていて、どこか悔しい気持ちもある」

 -後半戦に向けて。

 金森「5位という順位は自分たちでつかんだ結果。チャレンジャーの気持ちで、北斗さんの悔しさも背負って戦いたい」

 -中村さんが金森選手に期待することは。

 中村「いまアンバサダーをやっているのは、引退後もアビスパに関わり続けることの大切さ、違う形でクラブを盛り上げる方法を伝えたかったし、見せたかったから。選手には目の前のプレーを頑張ってもらう。引退後のレールをつくるのは自分の役目。こういう仕事も城後(寿)や健志につないでもらいたい」

 金森「福岡で結果を残し、城後さんや北斗さんのようにクラブに貢献したい。チームが強くなり、その中心を担っていけたら素晴らしいこと。これからも、北斗さんを悔しがらせるような結果を出していきます」

   ×    ×

 ◆金森健志(かなもり・たけし)1994年4月4日生まれ。福岡市出身。筑陽学園高から2013年に福岡入り。17年に鹿島、19年途中に鳥栖に移籍し、今季の開幕前に福岡に復帰。J1リーグ戦通算116試合出場、10得点。J2リーグ戦通算99試合出場、21得点。171センチ、74キロ。背番号37。

 ◆中村北斗(なかむら・ほくと)1985年7月10日生まれ。長崎県多良見町(現諫早市)出身。国見高1、3年時に全国高校選手権の優勝を経験。2004年に福岡入り。FC東京、大宮を経て、15~17年に福岡復帰。18、19年は長崎でプレーし、現役引退。J1リーグ戦通算115試合出場、7得点。

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