栗原 東京五輪は「テレビで見る予定だった」

西日本スポーツ 山田 孝人

 初のフル代表に内定したソフトバンク栗原は初々しく喜びを口にした。「もうびっくりというか驚きだけだった。素直にうれしい気持ちと同時に、緊張も感じている」。本職の捕手、チームで主に出場する外野に加えて内野もこなせる高いユーティリティー性や勝負強い打力が稲葉監督に評価された。

 2月の宮崎キャンプに稲葉監督が視察に訪れた際もあいさつした程度で話したことはないという。東京五輪は「テレビで見る予定でした」と笑った。それでも福井・春江工高3年夏にU-18(18歳以下)日本代表で主将を務め、U18アジア選手権の準優勝に貢献した実績がある。「次はプロの世界で(日の丸を背負う)という思いはずっと持っていた。それがこんなに早く、しかも五輪で」と率直な思いを明かした。

 稲葉監督は「どこでも守れることに加え、どんどん振っていける。球を見るのではなく、振っていきながらアジャストしていくのが彼のスタイル。そういう積極性が国際大会は大事だと思うので期待したい」と認めた。昨秋の日本シリーズではMVPに輝いたように、短期決戦での勝負強さも大きな武器だ。

 抜てきに応えるために-。栄えある24人に選ばれた喜びと驚きから、今後は本番モードに入る。「任されるポジションを考えながら、毎日の生活も少しずつ変わると思う。人数がすごく限られている中で選んでもらえた。(各ポジションを)しっかり練習していきたい」と気を引き締めた。

 ここまで打率2割9分4厘はチームトップ。さらに状態を上げていくため、16日にペイペイドームで再開されたソフトバンクの全体練習では内外野で精力的にノックを受け、居残り特打も行うなど、最後までグラウンドで汗を流した。

 「稲葉監督の思いを自分たちがかなえていきたい。金メダル獲得のために自分が一つでも貢献できれば」。延期となった1年で急成長を遂げたタカの“万能侍”が、多様な采配に応えるキーマンとなる。(山田孝人)

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