ラグビー7人制日本代表入りに近づく梶木真凜 一度は諦めた東京目指す

西日本スポーツ 末継 智章

 東京五輪の開幕が近づく中、ラグビー7人制男女の日本代表が19日に発表される。五輪の1年延期に伴い辞退者が出るなど、混沌(こんとん)とした代表争い。その中で延期の間に頭角を現したのが、21歳の梶木真凛(自衛隊)=福岡市出身=だ。5月に発表された女子の3次代表候補21人で初めてメンバー入り。「いただいたチャンスを生かす」とFWで体を張り続け、わずか12人という狭き門を突破しようとしている。

 164センチ、68キロの体格を駆使した当たりの強さで活路を開いた。7人制女子日本代表候補が出場した4月のドバイでの国際大会にメンバー入りした梶木がケニアとの5位決定戦で2トライ。直後に発表された3次代表候補に名を連ね「いただいたチャンスを生かす」と誰よりも燃えている。

 数多くのトップリーガーを生んだ草ケ江ヤングラガーズ(福岡市)で4歳からラグビーを始めた。「階段ダッシュや逆立ちといった基礎的な運動で体力と根性がついた。男子よりも体が大きく、自分で運んでトライをして褒められるのが楽しかった」。福岡工大城東高3年時の2017年には国体女子(7人制)で福岡の初優勝に貢献。7人制日本代表候補入りが見えてきた。

 しかし翌年1月に左膝の膝蓋(しつがい)骨を脱臼したのを機に代表から遠ざかった。高校時代に在籍した福岡レディースの1学年後輩にあたる永田花菜(日体大)にも先を越され「後輩の活躍を見てうれしい半面、悔しい部分があった。(24年の)パリ五輪に目標を定めた」と一度は東京五輪を諦めた。

 パリ五輪までは時間があることから、まずは自分に適正な体形を探った。高校時代に75キロあった体重を一度は62キロまで絞ったものの「自分のスタイルに合うのは当たり負けない体と気付いた」。コロナ禍で実戦から遠ざかった昨年に筋力トレーニングをほぼ毎日行い、筋肉量の増加に伴い体重は68キロまで回復。約1年前に80キロを7、8回挙げていたスクワットのメニューは100キロを5、6回挙げる負荷の高いメニューとなり、海外勢にも当たり勝つ体をつくって五輪代表候補に食い込んだ。

 福岡レディース出身では長田いろは(アルカス熊谷)ら突破力のある先輩が鎮座する。19日に決まる五輪代表は12人。「誰にも負けたくない」と元チームメート相手にも闘争心を高めながら最後までアピールする。(末継智章)

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