千賀、球宴前の1軍復帰視野 試運転で158キロ

西日本スポーツ 長浜 幸治

 左足首の靱帯(じんたい)損傷のためリハビリ組で調整しているソフトバンクの千賀滉大投手(28)が17日、九州アジアリーグ・火の国サラマンダーズとの3軍練習試合(タマスタ筑後)に先発し、4回3安打無失点と貫禄を見せつけた。約2カ月半ぶりの実戦で51球を投げ、真っすぐは158キロをマーク。次回は23日のウエスタン・阪神戦(同)に登板する予定で、球宴前の1軍復帰に向け一歩前進した。

4回3安打0封

 試運転とは思えない剛速球だった。初回、先頭打者への2球目にこの日最速の158キロを投げ込むと、相手ベンチから「はえーっ」と声が上がった。「手応えとしては良くない部類だった。普通に放れたことは良かったかなと思う」。至って冷静だった本人とは対照的なリアクションだった。

 元同僚との勝負も楽しんだ。2回、先頭で対戦したのは2018年までホークスでともにプレーした吉村だった。打席に入る前、先輩に向け帽子に手をやり笑顔を見せると、3球目の157キロで二飛に仕留めた。一方、4回に155キロを右前へ運ばれた際には、思わず「あーっ」と声が出た。

次戦23日2軍戦

 プレー中に負傷し、緊急降板した4月6日の日本ハム戦以来となる実戦マウンドは4回3安打無失点、3奪三振。この日許した安打はすべて直球を狙われたものだった。マスクをかぶった牧原巧が「真っすぐ一本で待たれていたけど、千賀さんから『気にせずいろんな球を使っていこう』と言ってもらった」と振り返ったように、結果ではなく内容を求めた。

 2カ月半にわたるリハビリは想像を超える苦しさだった。「野球ができないつらさもあったけど、右足だけでの生活は想像以上に大変だった」。約1カ月間のギプス生活を経て、ようやく実戦マウンドに戻った。「ユニホームを着て、スパイクを履いて試合で投げられることに関して感慨深いものはあった。野球をやってんなーって」と、素直な心情を口にした。

 試合を見守った斉藤リハビリ担当コーチは「全力では投げていなかったと思うし、きょうはとりあえず問題なく投げられるというのが前提だった」と胸をなで下ろした。次回は中5日で23日の2軍戦に登板し、70球を目安とする予定だ。

 16日に発表された「侍ジャパン」の内定選手に千賀の名前はなかった。日本のエースとして期待されていた右腕は、「稲葉さんから連絡はもらいましたし、自分の中でもリハビリ組から呼ばれるなんて思っていなかった。とにかく自分のやるべきことに集中するだけ」と悔しさを胸に秘めつつ、気持ちを切り替えた。視線はすでに、球宴前の1軍復帰に向いている。(長浜幸治)

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