25イニング連続適時打ゼロ…貧打ソフトバンクに忍び寄る負の連鎖

西日本スポーツ 山田 孝人

 ◆ソフトバンク1-2日本ハム(18日、ペイペイドーム)

 交流戦が終わっても、貧打の連鎖は終わらない。リーグ戦再開初戦で敗れたソフトバンクが5月14日以来の3位に転落した。日本ハム上沢に散発3安打に抑えられ、完投勝利を献上。唯一の得点も7回の上沢のボークによるものだった。粘り強く投げた先発石川をまたも見殺しにして、今季4度目の4連敗。4位ロッテとはわずか0・5ゲーム差でAクラス陥落の危機にも直面。一日も早く打線覚醒のきっかけが欲しい。

3安打ボークで1点

 勝敗が決しても長谷川はベンチにとどまり、悔恨の表情を浮かべたままだった。平石打撃コーチに促されるかのように肩をたたかれ、やっと腰を上げた。戦場を最後に引き揚げたベテランをダッグアウトの出入り口付近で待ち、出迎えた工藤監督の表情も晴れない。

 「悔しがる姿は大事だと思う。それだけ、1打席に対する思いが強いと僕らも捉えている」。工藤監督は口にした。1点を追う9回2死一、二塁。長谷川は上沢の高めの149キロ直球を捉え損ねた。左翼手の西川の好守もあって左飛に倒れ、最後の打者となった。

 苦しんだ交流戦を終えても、低迷する打線が上向かない。2四球などで得た3回2死一、二塁は、中村晃が右飛。5回の甲斐のチーム初安打も生かせなかった。唯一の得点は柳田の二塁打などでつくった7回2死三塁で、上沢が犯したボークによる1点のみだった。

 完投勝利を許した上沢を、工藤監督は「彼にしてはボールが高かったと思う」と分析。決して本調子ではなかった右腕を攻略できなかったことが、打線の現状を物語る。散発3安打に抑えられて、適時打は25イニング連続でなし。今季4度目の4連敗を喫した。

 得意なはずの交流戦は5勝9敗4分けで球団ではワーストタイの11位。勝率3割5分7厘は同ワーストだった。最大の要因はチーム打率が最下位(2割3分3厘)の打線。指揮官は「交流戦は交流戦、リーグ戦はリーグ戦」と強調したが、重い雰囲気が変わらない。

 昨季16度だった1点差負けは早くも10度目。この4連敗は全て2点差以内で競り負けた。7連勝のオリックスにかわされ、5月14日以来の3位転落。4位ロッテとはわずか0・5ゲーム差だ。試合後のナインの表情は誰もが硬い。誰もがじくじたる思いだ。

 「他の選手も(長谷川と)同じように悔しがってほしいと思うところもある。まあ性格もあるけど、みんな思っているところは一緒だと思う」。工藤監督は信頼を口にした上で、こう続けた。「反省して次につなげることが大事。143試合あるんで。くよくよすることはない。これが次に生きてくれれば」。その視線は長いシーズンを見据えていた。(山田孝人)

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