打線大改造のソフトバンクは今季最長の6戦勝ちなし 9回に栗原の同点ソロも笑顔なきドロー

西日本スポーツ 山田 孝人

 ◆ソフトバンク5-5日本ハム(19日、ペイペイドーム)

 何ともモヤモヤの残る引き分けだった。ソフトバンクが連敗ストップへ打線をてこ入れ。昇格即スタメンで起用された公式戦初出場の6年目谷川原が先制のプロ初本塁打を放つなど功を奏したかに見えたが、抜群の安定感を誇っていた救援陣がまさかの崩壊だ。投打の歯車がかみ合わず、5連敗寸前に飛び出した栗原の土壇場の一発で黒星を逃れるのが精いっぱい。6戦勝ちなし。苦しんだ交流戦を終えても乗り切れない。

松田外し谷川原抜てき

 敗色濃厚の土壇場で栗原の一振りがチームの負けを消した。1点を追う9回2死。日本ハムの守護神杉浦が投じた内角高めの149キロを右翼ポール際のテラス席に運んだ。10試合ぶりの同点8号ソロ。東京五輪の野球日本代表に内定して初のアーチでもあったが「何とか(自分の失敗を)取り返そうと、その気持ちだけでした」と表情が緩むことはなかった。

 4-4の7回無死一塁で栗原が試みた送りバント。これが痛恨の捕邪飛となり、後続も倒れて無得点に終わった。その直後に1点を勝ち越されていただけに、このままでは終われなかった。両リーグ最多タイとなる12度目の引き分けに持ち込む一発に、工藤監督は「よく打ったよ。ナイスバッティング」とうなずいた。

 ただ試合後のナインの姿は、栗原と同様に明るさは見られなかった。結果的に勝ちを逃したといえる試合展開だったからだ。連敗ストップのために首脳陣はこの日、貧打が続く打線を大幅改造。ベテラン松田をベンチスタートとし、6年目の谷川原を昇格即初スタメンに抜てきするなど若手中心で組んだ。

 その決断が奏功し、0-0の5回に谷川原のプロ初アーチから押し出し四球などで4点を先取した。援護を受けた先発マルティネスも粘り強い投球で6回無失点。6試合ぶりの勝利へ視界が開けたはずだった。

 ところが投打の歯車が全くかみ合わない。前日18日の日本ハム戦で無失点リレーを見せた「鉄壁」の救援陣が乱れた。7回に2番手の嘉弥真が高浜に3ランを浴びると、3番手の津森も踏ん張れずにリードを吐き出した。8回には板東が浅間にソロを食らって一時はひっくり返された。

 今季ワーストタイとなる5連敗は何とか免れた。一方で今季最長の6試合連続未勝利の厳しい事実が横たわる。最下位の日本ハムに苦戦が続き、試合が中止となった首位楽天と2位オリックスに近づけない。4位ロッテと1ゲーム差、5位西武とは1・5ゲーム差。工藤監督が「負けなくてよかったと思う」と振り返る一戦を糧とし反攻につなげるしかない。(山田孝人)

 板東(同点の8回に登板し、浅間に一時勝ち越しのソロ本塁打を被弾)「リズムよく3人で抑えることができたら攻撃につながると思い、マウンドに上がった。(本塁打の場面は)良いリズムで2アウトを取れたので、少し投げ急いでしまった。もっと慎重に丁寧に投げるべきだった」

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