宿口G1初決勝V 高松宮記念杯 【岸和田】

西日本スポーツ

 岸和田競輪のG1「第72回高松宮記念杯」は最終日の20日、最終12Rで決勝を行い、宿口陽一(37)=埼玉・91期・S1=が吉田拓矢マークから差し切って勝利した。宿口はG1決勝初進出での優勝。賞金3083万円と、12月30日に静岡競輪場でのKEIRINグランプリ出場権を得た。4日間の総売上額は約81億円(目標90億円)だった。

■ヒーロー

 埼玉の大エース・平原康多が乗り移ったかのような追い込みだった。宿口は、平原が2017年2月に取った取手での全日本選抜以来4年ぶりに、関東にタイトルをもたらした。「取れる予感なんか全くなかった。決勝に乗れるとも思っていなかった」。レース結果を「自分が一番信じられない」と大きな喜びを表現することなく振り返った。だが大会直前に練習中落車で欠場となった平原のことだけは忘れていなかった。「いつもお世話になっている平原さんの分までとはいかないけど、そう思って臨んだ。いい報告ができそう」と喜んだ。

 レースは山崎の単騎の仕掛けに吉田が反応。「吉田君と作戦を立てて、その通りの形になった」と読みがバッチリ当たり、宿口もピタリ追走した。「吉田君の出足が良くて、最後は無我夢中。ゴールで僕の方が車輪が出ていたのは分かったんですが…」。それが何を意味するのか、はっきり理解できていなかった。

 年末のグランプリ出走を確定させたが、「そういう選手じゃないですし、イメージしていなかったので迷いますね」と、言葉が続かなかった。だが、我を取り戻し、「周りの目線が変わるかもしれないが、ひとつひとつレースをこなしていって頑張りたい」。平原との地道な練習で「選手としての目標だった」G1制覇を成し遂げた。これを続けていけば年末、さらに驚くべき仕事をやり遂げるかもしれない。 (野口雅洋)

 ◆宿口陽一(やどぐち・よういち)1984年4月3日生まれの37歳。埼玉県ふじみ野市出身。県立川越工卒。2006年7月、埼玉支部でデビュー(小田原(1)(9)(8))。通算成績は1301走で315勝、優勝21回。ビッグレース制覇はG11回(21年岸和田高松宮記念杯)。ホームバンクは大宮。同期の兄・潤平も現役。通算取得賞金は2億6988万9700円。168・6センチ、72・2キロ、AB型。

◆G1初決勝でのV

 宿口のG1決勝初出走での優勝は2007年9月の飯嶋則之(高知オールスター)以来。高松宮記念杯ではグレード制以降、05年の村本大輔(第56回びわこ)、06年山崎芳仁(第57回びわこ)の過去2回。

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