冨安、初の五輪出場へ アビ下部組織出身も初

西日本スポーツ 松田 達也

 東京五輪のサッカー男子日本代表18人が22日に発表され、初のメンバー入りを果たした福岡市出身の冨安健洋(ボローニャ)が金メダルへと導く活躍を誓った。Jリーグ、アビスパ福岡の下部組織出身選手としては初の五輪代表。福岡から世界に羽ばたいた22歳は古巣への感謝も胸に、晴れ舞台に立つ。(松田達也)

 冨安はオーバーエージ(OA)枠で選ばれた長崎市出身の吉田麻也(サンプドリア)とともに既に日本代表で守備の主力だ。「感謝と誇りと野心を胸に」。この日、自身のSNSで「東京オリンピック」のハッシュタグをつけて発信した短いコメントには初の晴れ舞台をつかんだ喜びとともに自覚がにじんだ。

 「(アビスパ)福岡で育ったから今の自分がある」と感謝するように下部組織で土台を築いた。小学1年生から加入した福岡市の三筑キッカーズで適性を見抜かれ、5年生から現在のセンターバックへ。プロを見据え、中学からアビスパ福岡の下部組織に加入した。

 身体能力の高さに加え、冷静なプレーが特徴的で各年代別の日本代表の常連として世界大会で活躍するなど順調に成長。高校2年だった2015年にトップチームの公式戦出場が可能となる2種登録をされ、同年の天皇杯でクラブ史上最年少の公式戦出場。16年に高校3年でプロ契約を結ぶと、同年7月には17歳8カ月8日でクラブのJ1最年少出場を飾った。

 「自分が通用しない環境に身を置くことで成長できる」。冨安の視線はさらに世界を見据えていた。18年にベルギー1部のシントトロイデンへ移籍。19年7月からはイタリア・セリエAのボローニャへとステップアップした。世界的なDFに成長。東京世代の中心選手として引っ張る存在だ。

 守備陣は日本代表のレギュラーばかり。「頼りになる(OA枠の)3人がいるし、後ろが落ち着いていればチームは安定する」。強固な守備で安定感を図るチームの狙いの中で冨安は欠かせない。

 5日に福岡の本拠地のベスト電器スタジアムで行われたガーナ戦では後半13分に途中交代した。その後は右膝の違和感のために代表活動から離脱した。現在はリハビリに取り組んでおり、チームの活動がスタートする7月に照準を合わせて状態を上げている。目標に掲げる金メダルに向けて固まった骨格。その屋台骨を冨安が支える。

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