「新火曜日の男」レイ 感謝、感謝の来日初勝利

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆ロッテ4-6ソフトバンク(22日、ZOZOマリンスタジアム)

 勝負の分かれ目でもレイは動じなかった。3点リードで迎えた5回だ。高部の適時打で1点を返されると、マーティンにこの回3個目の四球を与えて2死満塁。「調子は良くなかったけど、ここぞの場面ではしっかり投げ込めたよ」。104球目、外角のカットボールで中村奨のバットに空を切らせ、敵地のファンにため息をつかせた。

 苦しみの末につかんだ来日初勝利だった。ここまで登板した2試合、計14イニングでわずか2与四死球と高い制球力を誇っていた右腕が、この日は6回で5四球を与えた。「相手にきわどいボールを見極められ、球数が増えてしまった。甲斐や野手のみんなに感謝したい」。来日後最多の118球を要しながらも最少失点で粘り抜いて味方の援護を呼び寄せた。

 導かれるかのように米国からソフトバンクにたどり着いた。カブス時代、世界各国のプロ野球リーグの映像が見られるシステムを使い、食い入るようにプレーを見つめていたのが柳田であり千賀だった。その主砲が7回に試合を決定づける2ランを放ったのも「運命」だったのかもしれない。

 「ずっと日本でプレーしたかった」という30歳の右腕は、この日のヒーローインタビューでも「アリガトウ」と感謝を口にした。4月下旬の来日当初は「指がつる」と苦笑いしていた箸使いもみるみる上達。母国に家族を残し、単身赴任でプレーする助っ人右腕にとってペイペイドームにほど近い百道浜を散歩するのがリフレッシュになっている。

 初めて「火曜日の男」を任され、自身の来日初勝利とともにチームに8試合ぶりの白星をもたらした。「とても興奮しているよ。最初というのは何だってうれしいことだからね」。責務を全うしたレイは満面の笑みを浮かべた。コロナ禍に加え、異国での慣れない生活にも必死に順応しようとする右腕がホークスでの第一歩を刻んだ。(長浜幸治)

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