陸上女子短距離のエース候補が2冠宣言 24日開幕の日本選手権で五輪切符を

西日本スポーツ 伊藤 瀬里加

 「2冠」で東京へ! 陸上の東京五輪代表選考会を兼ねた日本選手権が24日、大阪市のヤンマースタジアム長居で開幕する。昨年の100メートルを制した児玉芽生(福岡大)は200メートルとの2種目優勝を目標に掲げる。日本の短距離は100メートルで9秒台ランナー4人がしのぎを削る男子に注目が集まるが、女子も400メートルリレーで2大会ぶりとなる五輪出場権を獲得し、勢いに乗る。児玉は押しも押されもせぬ「エース」となって今夏の大舞台に臨む覚悟だ。(伊藤瀬里加)

100メートル連覇で五輪確実

 一昨年は初出場で200メートルを制し、昨年は100メートルで初優勝。日本の女子短距離を代表する選手に成長した児玉は今年、両種目ともトップを狙う。日本選手権の目標を「100メートルと200メートルの2冠と、200メートルでは22秒台を狙っていきたい」と力強く語った。

 先月の世界リレー選手権では女子400メートルリレーで2走を任され、4位入賞に貢献。日本に悲願の東京五輪出場権をもたらした。100メートルで2連覇すればリレーでの東京五輪出場は確実な状況。「好記録で勝たないと、というのが最低ライン」と意気込む。さらに、重要視する200メートルで目指す22秒台は、国内では日本記録保持者の福島千里(セイコー)しかマークしていない好タイムだ。

実戦感覚磨き大会へ

 昨年は100メートルで日本歴代3位の11秒35を記録。200メートルでも同7位の23秒44をマーク。さらなる飛躍を目指した今冬は、新型コロナの影響で練習時間などに制限があった中、300メートル走やミニハードルを使ってピッチを刻む練習を重ね、土台づくりに励んだ。今季は出場レース数がまだ少ないが、世界リレー後は2週間の隔離期間を経て、6月上旬に複数のレースを転戦。今大会に向けて実戦感覚を磨いてきた。

 27日に33歳になる福島の後継者が長く不在だった女子短距離界に台頭した待望のエース候補。「福島選手の次などと言われるようになって、自覚が出てきたというか…。安定して勝てる選手になろうという自覚や責任感は大きくなった」。日本を背負う決意を胸に、大阪での決戦に臨む。

 ◆児玉芽生(こだま・めい)1999年6月8日生まれ。大分県臼杵市出身。同市の市浜小3年から陸上を始める。大分雄城台高3年時に女子100メートルで全国総体と国体の2冠を達成。福岡大では2年時の2019年に世界リレー大会の女子800メートルリレーに出場。同年の日本選手権は女子200メートルで初出場初優勝を果たした。160センチ。

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