柳田「どんどん良くなっていくんだろうな」佐々木朗に感じた底知れぬ才能

西日本スポーツ 山田 孝人

 ◆ロッテ2-7ソフトバンク(24日、ZOZOマリンスタジアム)

 ソフトバンクの柳田悠岐外野手(32)が、初対戦の「令和の怪物」にプロ初黒星を付けた。初回は佐々木朗の初球の153キロ直球を左中間席上段に運ぶ「力」の先制17号ソロ。6回はフォークを中前への決勝適時打として「技」も見せつけた。9回には横山からリーグ単独トップの18号ソロを放ち、今季初の1試合2発。主砲の大活躍で3カードぶりのカード勝ち越しを決め、試合がなかった楽天を抜いて2位に浮上した。

今季初1試合2発

 規格外のスラッガーが、初対戦の“令和の怪物”に速攻で洗礼を浴びせた。初回2死。佐々木朗が投じた初球だ。真ん中高めに来た153キロの真っすぐを、豪快なフルスイングで迎えた。幕張の夕暮れ空に高々と舞い上がった打球は、左中間スタンドの上段で弾んだ。

 2戦ぶりの先制17号ソロに「自分のいい打撃をすることに重きを置いていた」とうなずくが、これだけでは終わらない。1点を追う6回に同点に追い付き、なお1死三塁。4球続いたフォークで追い込まれながらも5球目の甘いフォークを中前へ運ぶ勝ち越し打だ。

 第1打席で強烈なパワーを見せつけ、巧みな技もきっちり示した。佐々木朗からは1発を含む2安打2打点を記録。「もう(佐々木朗は)どんどん良くなっていくんだろうな。そういう印象ですね」。あふれんばかりの才能を目の当たりにしてうれしそうでもある。

 柳田は球界の誰もが注目する存在だ。それは佐々木朗も同じ。登板前日、23日の「自分のできることを精いっぱいやりたい」との言葉通り全力で挑んできた未来の日の丸を担うべき右腕に、現在の代表の中心を担う柳田も全力プレーで応え、初黒星を付けた。

 自身にも一層奮起する理由があった。前夜23日のロッテ戦。同点の8回1死満塁で投ゴロに倒れ、チームは引き分けた。「ほんま、昨日は寝れんかったんで。本当に。寝れたんすけど、寝れんぐらい、自分にいら立ちがあったんで」と“ギータ節”で振り返る。

 だからこそ6回の好機で放った今季6度目、6月は初となるV打で一番の笑みがはじけた。勢いに乗った主砲は9回にも18号ソロ。今季初の1試合2本塁打でリーグ単独1位にも立った。今月初の1試合3安打も記録して3打点。3カードぶりの勝ち越しに貢献だ。

 「あんまり波に乗れていなかったので」と振り返る6月は、打率2割3分8厘とまだまだ本調子ではない。それでも今季のロッテ戦ではカード別最多の6本目とし、ZOZOマリンでも打率4割4分。好相性の相手&敵地で、復調の気配をぷんぷんと漂わせてきた。

 直近4戦で4本塁打を放つ柳田の活躍で、チームは1分けを挟み2連勝。首位オリックスに1・5ゲーム差に迫った。「ここからチームのために、どんどんやっていきたい」と意気込む男が、仙台での3位楽天3連戦でも勝利の原動力となる。(山田孝人)

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