宮脇咲良、「原点」のHKT劇場でさよなら 「壮行会」に1期生11人集結

西日本新聞 古川 泰裕

 HKT48を卒業した宮脇咲良(23)の「壮行会」が27日、福岡市の「西日本シティ銀行 HKT48劇場」で開かれた。HKTとしてデビュー当初に歌っていた曲を数多く披露し、さながら「特別公演」の様相となったイベントには、卒業生を含め1期生11人が集結。宮脇は、懐かしい仲間とともに最後の「ホーム」を楽しんだ。

 宮脇本人が「どうしても最後は劇場で」と望んだことで実現した壮行会は「僕らの風」で幕を開けた。2011年11月26日、始まりのあの日と同じ衣装に身を包み、タンバリンを手に飛び跳ねる。

 「あー、マンゴー!ナンバー2!」。2曲目は「マンゴーNo.2」。デビュー当初に披露していた「手をつなぎながら」公演の曲順のままステージは続く。3曲目はもちろん「手をつなぎながら」。歌えなくなるほど強くしがみつく村重杏奈に困ったように笑いながら、4曲目の「チャイムはラブソング」まで息を弾ませ歌い踊った。卒業コンサートで見せたきらびやかな雰囲気とはひと味違う、リラックスした表情。HKTファンの多くが知る「さくちゃん」の表情だった。

 「みんなの心に、さっくら咲けー!」

 デビュー当初に披露していたキャッチフレーズで客席を沸かせる。「知っている人ばっかり」。村重杏奈らと、顔なじみが並ぶ客席をいじって笑顔を見せた。

 5曲目は本村碧唯、村重とともに「ウィンブルドンへ連れて行って」。宮脇は青色の、本村はピンク色の衣装で笑顔を振りまく。「さくらなのに青、あおいなのにピンク。色が逆だ」。後にファンから指摘され変更したという衣装の配色も、10年前そのままだ。

 続く「チョコの行方」は、卒業生の植木南央田中菜津美深川舞子が披露した。曲の後に宮脇が合流し、「元気しとった?」と現状報告に花を咲かせた。

 デビュー当初、さまざまな場所で着用していた黒と白のセーラー服で「スカート、ひらり」を歌った後は卒業生の3人も交えて「君と虹と太陽を」を披露。「Innocence」では現AKB48の中西智代梨も登場し、ステージはさながら1期生の同窓会のようになった。

 デビュー前に取り組んでいた「波乗りかき氷」のレッスン動画が流され、その話題でひとしきり笑った後は「成長した姿を見せよう」と同曲を全員で披露。ステージ中央で激しく踊りまくる中西と村重の姿にも、宮脇は「懐かしい」と目を細めた。

 アンコールでは、卒業コンサートで着用した桜色のドレスで登場し、卒業ソングの「思い出にするにはまだ早すぎる」を歌った。8日前にはともにステージには立てなかった植木、田中、深川、中西とも肩を並べ笑顔を交わした。「さっきまでなつみかんのダンス(映像)を見て笑っていたのに…」。語りかけるように卒業ソングを歌い終えると、目を潤ませた。

 「ファンの皆さんがいたから10年間駆け抜けてこられました」。最後に選んだのは「手をつなぎながら」公演を締めくくる「遠くにいても」だった。

 遠くにいても空は続いてる

 同じ時間が流れている

 今日は別れを告げても

 僕たちはそばにいる

 10年間という長い月日、結び続けた絆の強さを歌に込めた。

 「HKT48としての宮脇咲良はこれで終わりなんですけど、宮脇咲良もHKT48も、ずっとずっと見守っていただけたらうれしいです」。

 閉じていく幕の向こうで手を振った。(古川泰裕)

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