敵地仙台で同一カード3連敗 投打に巣くう苦戦の理由とは

西日本スポーツ 倉成 孝史

 ◆楽天3-2ソフトバンク(27日、楽天生命パーク宮城)

 ソフトバンクがまた1点に泣いた。6回に中村晃の2点三塁打で追い付きながら、直後に勝ち越されて今季3度目の同一カード3連戦3連敗。敵地仙台では2012年以来、9年ぶりの屈辱となった。1点差ゲームは8連敗となり、昨季16度だった1点差負けは早くも12度。首位との差は今季最大に並ぶ3ゲームに開いた。28日は京セラドーム大阪で今季初の「鷹の祭典」。気分一新で流れを変えたい。

■「選手は前向く」

 苦境に陥っているチームを象徴するようなシーンだった。1点を追う最終回。守護神の松井から、先頭の中村晃が投手強襲安打で出塁した。得点圏に進ませるため、ベンチが続く甲斐へ出したサインは送りバントだ。だがベース手前への小飛球となり捕手の太田がキャッチ。二塁へ向かっていた代走の明石は帰塁できず、痛恨の併殺となった。

 一瞬にして反撃ムードはしぼみ、今季3度目の同一カード3連敗だ。敵地仙台で3連戦3連敗は2012年以来9年ぶり。「まあ、うまくいかないこともあります。それは最終的に僕らの責任でもある。選手はしっかり前を向くと。失敗したことをうだうだ考えても、取り戻せるわけではないので」。工藤監督は努めて冷静に切り替えを強調したが、あまりにもどかしすぎる試合が続いている。

 初回から3イニング連続で三者凡退。「チームが先制するまで」と、先制点を与えないことを強く誓っていた先発の和田は、4回に浅村に一発を浴びるなど先に2点を失った。6回に中村晃の2点適時三塁打で同点となったが、直後に和田が無死から連打を浴び降板。無死一、三塁から田浦が適時打を許しこれが決勝点となった。

 「追い付いてくれた直後だっただけに、どんな形でも0点で抑えたかった。田浦やみんなに申し訳ない」。責任感も人一倍強い和田は、そう自らを責めた。日米通算147勝をマークした豊富な経験から、試合のポイントや流れは十分に理解している。そんな左腕でも要所を締めることができなかった。現在のチームを包む重苦しいムードがそうさせてしまうのか。

■前半戦で12度目

 また1点に泣いた。昨季はシーズンを通して16度だった1点差負けが前半戦で早くも12度目だ。また同じく昨季17度の1点差勝利は、ここまで6度。1点差ゲームはこれで8連敗と、接戦での弱さを露呈している。「一つ違うと、逆転勝ちが多いということになる。あと1本が出れば苦労しない」。工藤監督は自らに言い聞かせるようにそう強調し、打線の復調を願った。首位とは今季最大タイの3ゲーム差。貯金も一つまでに減った。もう、うだうだしている状況ではなくなった。(倉成孝史)

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