4年前に急逝した大先輩に快投贈った 西武平良が伝説の「火の玉ストレート」に並ぶプロ野球記録

西日本スポーツ 小畑 大悟

 ◆ソフトバンク2-5西武(28日、京セラドーム大阪)

 球界の歴史にその名を刻んだ。3点リードの9回。平良は当たり前のように「0」で10セーブ目を挙げた。2006年の藤川球児(阪神)に並ぶ38試合連続無失点のプロ野球記録。「一歩一歩の積み重ねでここまで来られたのがうれしい」と少しだけ表情を崩した。

 開幕から38試合計37イニングを無失点。1点も許さないまま111個のアウトを重ねてきたから驚きだ。この試合も先頭の代打真砂を156キロの速球で空振り三振。続く三森も速球で押し込み投ゴロに打ち取る。最後は牧原大をカットボールで空振り三振。「変化球をたくさん投げて練習してきたので」。最速160キロ右腕は自身を「変化球投手」だと捉えている。

 記録に肩を並べた藤川は「火の玉ストレート」と称された速球が最大の武器。平良は「(藤川は)真っすぐでどんどん押す投手だと思う。僕は変化球ばかりなのであまり似ているとは思わない」と自己分析する。新記録に向けては「変わらず一歩一歩進んでいきたい」と誓った。

 くしくも28日は4年前に42歳で急逝した森慎二氏(当時1軍投手コーチ)の命日だった。侍ジャパンに続き、球宴初出場も決まった「ミスターゼロ」の力強い投球は、最優秀中継ぎのタイトルを2度獲得するなど西武のブルペンを支えてきた大先輩にも届いたはずだ。辻監督も「今日は勝ちたいと投手陣が頑張ってくれた」とねぎらった。再び勝率5割復帰で3チームが3位タイの大混戦。獅子を上位進出へと導く右腕の存在が心強い。(小畑大悟)

■英会話を勉強中の「ビースト(野獣)」160キロの絆も推進力

 160キロを投げる豪腕同士だから分かり合えるのかもしれない。昨季途中から平良のキャッチボール相手は最速162キロのギャレットだ。来日2年目の助っ人は「リスペクトの意味を込めて、お互いに手を痛めないよう、あまり強すぎる球を投げないようにしているよ」と笑った。

 毎日、球を受け続けるギャレットが感じる平良のすごさを明かした。「同じことを継続してできる。投球フォームも何も変わらず継続しているのはとても素晴らしい。あとは、試合の中で相手の心理を読むのがとてもうまい」

 平良は「ギャレットと話せるように」と目標を掲げ、英会話に取り組んでいる。言葉のキャッチボールも交わそうという積極的な姿勢にギャレットは「いろいろと英語で話しかけてきてくれる。自分も英語で話せる人がいればすごくうれしい」と感謝する。「開幕から」の連続無失点記録達成の際、ギャレットの会員制交流サイト(SNS)で賛辞の意味で「ビースト(野獣)」と祝福された。ブルペンで築く2人の絆も、平良の推進力となっている。(西武担当・小畑大悟)

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