女子高生による史上初の「甲子園決戦」へ 福岡・折尾愛真高の女子硬式野球部には男子顔負けの武器がある

西日本スポーツ 大橋 昂平

■来月24日開幕・8月22日決勝

 「女子初」の甲子園へ発進!! 第25回全国高校女子硬式野球選手権は来月24日に開幕する。40チームが参加する今大会は準決勝まで兵庫県丹波市の2球場で消化し、8月22日の決勝は大会史上初めて同県西宮市の甲子園球場で開催する。福岡県で唯一、女子硬式野球部がある創部7年目の折尾愛真(北九州市)の選手たちは、「高校野球の聖地」での全国初制覇を目指して汗を流している。(大橋昂平)

■監督「今までで一番強い」

 女子の高校日本一を懸けた決勝が、男子の全国高校野球選手権の休養日となる22日に甲子園で開催される。4月末に発表された「聖地への道」を知り、福岡県で唯一の女子硬式野球部で汗を流す折尾愛真の選手たちも興奮を隠せなかった。

 「テレビでしか見たことがない甲子園で、女子がプレーできるとは思っていなかった。うれしい」。これまでに緒方佑華や田端凛々花らの女子日本代表を輩出した同部で、34人の部員をまとめる平田瑞歩主将(3年)は喜びを口にする。

 同校は創部から同選手権に6大会連続出場(2020年は中止)。19年に過去最高の8強入りしたが、就任5年目の善明崇監督は「今年のチームは今までで一番強い」と自信を示す。6月の同校男子硬式野球部との練習試合では、控え選手中心のCチームに5-7と2点差で惜敗した。

 強みは平田を軸とした打力。午前7時からの素振りに日々取り組む選手には、男子の球も打ち返す力強さがある。同校男子硬式野球部出身で国士舘大でもプレーした善明監督は「女子野球は中学1、2年生と同レベルと言われる中で、(高校生の)男子とここまでやれたチームは初めて。これまで(女子に)完封されたことはない」と話す。

 もう一つの強みはチームの一体感。平田が「先輩、後輩は関係なく全員でやっています」と話すように、球拾いや雑務なども3年生が率先して行う。全員が真剣に取り組む姿に、善明監督も「スタンド(の控え部員)までが戦力」と話す。

 チームの中心で三塁手の平田は、兄の影響で小2のときに福岡県大刀洗町の「大刀洗ビッグドラゴンズ」で軟式野球を始めた。高校は県内で硬式野球をするために同校に進学。それだけに「一つ一つ勝って、甲子園でやりたい」と胸を躍らせる。

 コロナ禍で春夏の全国大会が中止となった昨年は約4カ月、グラウンドでの練習はできなかった。平田は「野球ができることに感謝し、みんなに応援されるチームとして甲子園に行きたい」と意気込む。初戦は蒼開(兵庫)との開幕試合。チーム一丸で、女子初の「甲子園優勝」を目指す。

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◆折尾愛真高校 1935年に折尾高等簿記学校として創立。43年に折尾商業女学校。2002年に折尾女子学園高校を折尾愛真高校に校名変更し、03年から共学。学科は普通科、看護科、商業科。男子硬式野球部は18年に夏の甲子園に初出場。女子野球部は15年に創部。主な卒業生に小野泰己(阪神)、松井義弥(巨人)、中嶋南美(元女子プロ野球選手)ら。北九州市八幡西区堀川町12の10。増田仰校長。

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