ソフトバンク千賀、1軍復帰見えた 3軍戦での好投に東京五輪出場の可能性も浮上

西日本スポーツ

 ソフトバンクの千賀滉大投手(28)が29日、九州アジアリーグの大分B-リングスとの3軍戦(タマスタ筑後)で実戦復帰後最多の99球を投げた。5回1/3、1失点で最速156キロ。1軍復帰へ「最終テスト」を終えた。今回は野球日本代表の建山投手コーチが「電撃視察」。その前で好投した右腕には東京五輪出場の可能性も急浮上した。

 5回を終えて94球。100球前後をノルマに実戦復帰3度目の登板に臨んだ千賀は6回もマウンドに上がった。先頭打者を152キロで三ゴロに仕留めたところで降板した。被安打4、6奪三振、2四球で失策絡みの1失点。5回1/3は復帰後最長、99球は最多で実りの多い登板となった。

 「ひとまず2軍でのリハビリ行程、1軍復帰までのプランは順調にけがなくこられたので。あとはしっかり準備して、1軍に呼ばれるのを待つだけかなと思っている」。今季1軍初登板だった4月6日の日本ハム戦(札幌ドーム)で左足首靱帯(じんたい)を損傷してから3カ月。千賀は充実感を漂わせた。

 前回登板の6月23日ウエスタン・阪神戦(タマスタ筑後)は最速158キロをマークしたが、制球に苦しみ初回だけで35球を要した。2回2/3で4四球を与えて84球で降板。「まだまだ。やることはたくさんある」と辛口の自己評価を下した。今回はタマスタの球速表示で最速156キロにとどまったが、変化球2球であっさりと打者を追い込む場面も見られるなど、より実戦的な配球にも取り組んだ。

 チームは4連敗中。打線の不振が目立つが、開幕投手の石川が中継ぎに配置転換されるなど先発陣も万全とは言えない。工藤監督は28日に千賀の1軍復帰について「次(29日)の登板は100球ぐらいをめどにと聞いている。問題がないとなれば、こちらとしてはゴー」と語った。エース帰還への首脳陣の期待は膨らむばかりだ。

 さらに一度は閉じられたかに見えた東京五輪への道も開けようとしている。この日、日本代表の建山投手コーチが訪れ、右腕の投球をつぶさにチェック。侍の内定選手から漏れた際に千賀は「自分の中でもリハビリ組から呼ばれるなんて思っていなかった。とにかく自分のやるべきことに集中するだけ」と気持ちを切り替えていたが、巨人の左腕中川が故障で代表を辞退したこともあり、一転出場の可能性も出てきた。

 視察について「選ばれた身ではないので難しい」と前置きしつつ「(日本代表監督の)稲葉さんや建山さんにはいつもありがたい言葉を掛けてもらっていたし、応えられるように、リハビリでも下を向かないようにと思っていたのも事実」と明かす。「とにかくまずは自分の力を出す準備をする」。1軍、そして五輪も…。黙々と前に進む。

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