佐賀・東明館のプロ注目加藤晴空、本職捕手と投手との「二刀流」で甲子園に挑む!

西日本スポーツ 前田 泰子 大橋 昂平

 第103回全国高校野球選手権(8月9日から17日間、甲子園)の地方大会が3日から九州各地で開幕する。九州の注目選手を紹介する第2回は「野手編」。2年前の福岡大会で準優勝だった西日本短大付はプロ注目の遊撃手林直樹(3年)と高校通算17本塁打の強打者三宅海斗(同)がチームを引っ張り2年前の悔しさを晴らす。東明館(佐賀)の加藤晴空(3年)は投手と捕手の「二刀流」。大分商の三代祥貴(同)は「打倒明豊」を掲げて打撃での活躍を誓う。(前田泰子、大橋昂平)

 2季連続で佐賀大会を制した東明館の加藤主将は捕手と投手の「二刀流」。俊足も生かして「1番捕手」で先発出場し、中盤以降には背番号2を背負ってマウンドに上がる。本職の捕手では複数のプロのスカウトが注目する逸材だ。

 小、中学生の時から二刀流だったが、毎試合のように捕手から投手を務めるようになったのは、今春の佐賀大会から。きっかけは昨秋の佐賀大会前の練習試合で、バントの構えから相手の投球をよけきれず、左手中指を骨折したためだ。ミットで投球を受けたり、野手で打球を捕ったりすると患部に響くが、ほぼ捕手からの返球を捕るだけの投手なら支障がないため、本格的に投球練習を開始した。

 チーム一の強肩でもあり、秋の佐賀大会で背番号1をつけて主に投手として活躍し、直球は最速141キロをマーク。ベンチスタートだった決勝では2番手でマウンドに上がり、4回1失点でチームを優勝に導いた。

 今春になると、毎月チームトレーナーから届く筋力測定の数値が上昇してきたのを見て、豊福弘太監督が「この体力ならできるのでは」と捕手と投手の二刀流での起用を決断。1、2年時の担任でもあり、時間を惜しんでストレッチをし、自分で食事管理を徹底するなど自立した姿を見ていたことも決断を後押しした。

 今春の佐賀大会では全5試合中、先発が完投した2試合を除く3試合で捕手として先発出場し、中盤以降からは投手としてチームを引っ張り、優勝に導いた。二刀流の利点について加藤は「(捕手で出場して)試合中に配球をしているので、打者や審判の特徴が分かる」と話す。

 昨秋の佐賀大会で優勝した時、加藤はウイニングボールを豊福監督に手渡し「残りの大会の数だけ渡します」と誓った。部員62人を率いる主将が今夏もフル回転し、豊福監督に春夏通じて初の甲子園出場を決めたウイニングボールを届ける。

PR

高校野球 アクセスランキング

PR

注目のテーマ

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング