「ラスト侍」は千賀、稲葉監督が招集決断 故障明けも球団了承、先発&救援で切り札に

西日本スポーツ

 ソフトバンクの千賀滉大投手(28)が東京五輪野球日本代表に選出されることが分かった。代表チーム側は先発も中継ぎも担える剛腕を招集する方針を1日までに固め、ソフトバンク側も了承したもようだ。代表の建山投手コーチも視察した6月29日の3軍戦では、実戦復帰後最多の99球を投げ、その後の経過も問題はない。左足首の靱帯(じんたい)損傷から驚異的回復を遂げたタカのエースが晴れ舞台に立つ。近日中に正式発表される見通しだ。

   ◇   ◇

 投手3冠右腕が侍ジャパン入りすることが確実となった。ペイペイドームに視察に訪れた野球日本代表の稲葉監督は、工藤監督に千賀の状態を確認したことを認めた。球団も了承したもようだ。その上で、故障で辞退した巨人中川に代わる人選について「いろんな可能性を含めてというところ。中継ぎの専門職を入れるのが良いのか、第2先発的な選手を入れたらいいのか、そこはコーチたちと議論しています」と明言こそ避けたが、5日予定のメンバー登録期限を前に決断したもようだ。近く正式に発表される。

 前半戦での復帰が厳しいとされていた中で、自国開催の五輪代表に滑り込んだ形だ。今季は両ふくらはぎの不調で出遅れ、復帰登板だった4月6日の日本ハム戦(札幌ドーム)で、左足首の靱帯(じんたい)を損傷。一時は松葉づえを使っていたが、今季1軍登板は1試合という状況で、異例の代表入りを果たすことになる。

 最速161キロの直球に加え、「お化け」と評されるフォークが国際舞台で通用することはすでに証明済み。初めて日本代表に招集された2017年のWBCでは、4試合に登板し防御率0・82。計11回で16奪三振と海外の強打者をねじ伏せ日本人では唯一、ポジション別優秀選手に輝いた。

 昨季は最多勝、最優秀防御率、最多奪三振の「3冠」を手にした右腕は、かつてリリーフとしても腕を鳴らした。6月29日の3軍戦を建山投手コーチが電撃視察したのも、投手11人と限られた中で、幅広い起用の可能性を見据えてのこと。「彼の場合は相手国とか(打者の)右、左とか関係なく、自分のパフォーマンスが出せれば事が済むタイプ」と評し、選考段階ながら「もし、来てくれるなら、先発だけではなく、いろんなところをやってもらうと思う」と言及していた。

 千賀は同戦で6回途中まで99球を投げ1失点に抑え、6日ロッテ戦(ZOZOマリンスタジアム)での1軍復帰の見通しも立った。リハビリを終え、再び現実味を帯びた東京五輪に向けても「そうなったらしっかりやらないといけない。自分のベストを出すのが絶対条件」と意欲をのぞかせていた。その球界屈指の剛腕が、満を持して晴れ舞台に立つことになる。

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ