7位折り返しJ2長崎、悲願の逆転昇格なるか 低迷一変「自分たちは強いんだ」松田マジック

西日本スポーツ 松田 達也

 J2は今季リーグ戦の半分にあたる21節までを終え、4年ぶりのJ1昇格を目指すV・ファーレン長崎は勝ち点36(11勝3分け7敗)の7位で折り返した。序盤は低迷しながら、5月に就任した松田浩監督(60)が流れを一変させた。監督交代からチーム状態が劇的に上向いた要因を再確認するとともに、J1昇格への正念場となる後半戦の戦い方を探った。

 3日の21節はアウェーで京都に快勝し、長崎は勝ち点36の7位で今季を折り返した。6月26日の20節で磐田にリーグ戦の連勝を5で止められており、松田監督も「(前節の)敗戦の後だっただけに、少しホッとしている」と本音を漏らした。

 序盤は低迷したチームを、5月上旬に就任した松田監督が一変させた。就任後のリーグ戦は7勝1分け1敗。「守備は練習をやっただけ良くなる」。就任前は12試合で20失点だったが、就任後は9試合で3失点。7勝は全て無失点で挙げた。

 短期間で守備を安定させたことは、チームの雰囲気も変えた。主将のカイオセザールは「監督は『自分たちは強いんだ』と言っている。選手もそういう気持ちになっている」と説明。勝つことで自信がさらに増す好循環が生まれている。

 昨季は優勝した徳島と2位福岡が勝ち点84でJ1昇格を決め、長崎は同80で3位に終わった。この3チームの折り返し地点の順位は徳島が同43の2位、福岡が同37の4位、長崎が同40の3位。J1昇格を果たすには、後半戦の充実が必須だ。

 昨季の後半戦は徳島が同41を稼ぎ、福岡も14勝5分け2敗という驚異的な成績を残した。一方、長崎はこの2チームに敗れたことも痛かった。今季は4位新潟までが前半戦で同40を超えるハイレベルな争いで、同36の長崎は超ハイペースで勝ち点を稼ぐ必要がある。

 チームは次代を担う逸材にもチャンスを与えている。下部組織出身で20歳の江川がセンターバックに定着し、左サイドバックには19歳の加藤聖が台頭。17歳のMF安部も出場機会を得た。松田監督が前職の育成部長兼アカデミーダイレクター時代に育てた若い才能だ。

 残り21試合。松田監督は「チームの土台はできてきた。そのキャンバスに色を付けるのは選手が自由にやってくれればいい」と言い切る。自信を取り戻したチームは、逆転のゴールを目指して後半戦に挑む。(松田達也)

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