全体練習減らし、米国流データ分析 新しい高校野球の形を模索する福岡・城南高

西日本スポーツ 大橋 昂平

 第103回全国高校野球選手権福岡大会は6日、135チームが参加して県内各地で開幕する。選抜8強の福岡大大濠、春の九州大会準優勝の九州国際大付などが有力候補に挙がる中、公立校も独自の形で強化を進めてきた。米国で広く用いられるデータ分析法を駆使する城南は8強以上が目標。築上西は23歳の「青年監督」と10人の部員が、15年ぶりの「夏1勝」を目指す。(大橋昂平)

 ネクストベースボール(次の野球)が城南のテーマだ。最新の分析法や機器を使用し、個々が異なる課題に取り組むため、全体練習はほとんど行わない。独自の指導に取り組む中野監督は「高校野球は本気の遊び。楽しくやらないと意味がない」と話す。

 学生時代から、全員が同じ練習をする全体練習に違和感があった。高校2年時に「自分で勉強してやってみよう」と思いつき、練習方法を調べ、帰宅後に自主練習を始めると上達していく実感があったという。

 考える練習は指導者としても実践する。昨秋に米国流の分析方法「セイバーメトリクス」を取り入れた。数値化されたデータから個人の課題を見つけるために活用する。依頼した会社から「高校生に教えるのは初めて」と伝えられたという。

 投手陣は、球の回転数や回転軸などが測定できる計測器「ラプソード」を用いる。回転数が少ないボールは勢いがないとされるが、打者にとって打ちにくい点もあると考える。それぞれの強みを見つけ、持ち味を生かすことを心掛ける。

 進学校としてのデータを生かそうという狙いに、堀江主将は「科学的な野球ができて楽しい」と充実感を口にする。4番として長打率と出塁率を足した「OPS」にこだわる。昨冬は自らのスイングの連続写真をプロ野球選手の打撃フォームと何度も比較し、遠くに飛ばす方法を追求した。

 今夏の目標は8強入りだ。7日に三池工業との初戦を迎える。中野監督は、自らチームを率いて挑む初めての夏に「自分たちが勝つためにやってきたことを実践するだけ」と力を込めた。

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