引退の松坂「大谷と対戦したい」の真意とは 担当記者のメモ帳から

西日本スポーツ 小畑 大悟

 今季限りでの現役引退を発表した西武・松坂について、担当記者が振り返った。

 平成の怪物は雄弁でもあり寡黙でもあった。2014年12月のソフトバンク入団会見。テレビカメラの前で対戦したい打者を問われると「大谷君の球は見てみたい。彼は打者としても優秀なので、対戦することも一つの楽しみ」と語った。

 二刀流で話題を集めていた大谷(当時日本ハム)を指名。ペン記者のみの取材に移り、真意を問われると「そう言った方がいいのかなと思って」と屈託のない笑みを浮かべた。何を話せばうけるのか。初めての取材で「リベンジ」「自信が確信に変わった」など名言を生むスーパースターの言葉力を感じた。

 翌春のキャンプでも気軽に取材に応じてもらっていたが、右肩の不調に陥ると極端に言葉数が減った。中日を経て、再び西武で取材する機会もあったが、コンディションと言葉数はイコールだった。コロナ禍で取材も制限され、肉声は消えた。

 引退を表明したが、本人のコメントがない異例の形となった。対戦がかなわなかった二刀流が全米を席巻する中、松坂は日常生活にも支障をきたすほどのコンディション不良に精神面の不調で引退を決断した。会見は後日。心身ともに万全の状態で笑顔のある会見で言葉力を見せてほしい。(西武担当・小畑大悟)

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