100年続く伝統工芸、メール使わない店主が手作り ソフトバンク武田の「大漁旗」ができるまで

西日本スポーツ

 ソフトバンクは今月、九州・沖縄各県の伝統工芸品で製作したグッズの販売を始めた。

 「ファイト!九州」活動の一環との位置づけ。もとは熊本地震の復興支援プロジェクトとして始まり、その後は豪雨被災地などの復興支援を含み、昨年からは広く「九州を元気にする活動」としていた。九州・沖縄の伝統工芸品とのコラボで、各地の魅力を発信したい考え。各県ゆかりの選手が「アンバサダー」としてグッズを監修、PRしている。

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 宮崎の伝統工芸品から採用されたのは「大漁旗」だ。同県の延岡市北浦町は漁師町で、伝統的に大漁旗が作られてきた。海事や祝い事のたび船上に掲揚された物で、現在は正月や祭りの風景を彩っている。今回のグッズは「吉田旗店」が製作。同町で現在1軒だけ、昔ながらの手作業で絵・色付けを行っている。

 明治時代から続く老舗で、親子3代、100年を超える歴史がある。3代目で現在の店主が吉田儀男(のりお)さん(82)。義理の息子がホークスファンだったことも後押しになって、今回の企画が実現したという。

 儀男さんはメールを使わないため、球団の商品担当者とのやりとりは全て電話で行われた。コロナ禍で移動の制限もあり、球団が用意した資料を、宮崎県の職員が印刷して届けてくれたこともあった。

 球団の商品担当者が福岡から車で4時間かけて吉田旗店を訪れた日、ちょうど儀男さんは新型コロナウイルスワクチン接種の予約を申し込むタイミングだった。電話がつながらず、どうやってインターネット予約しようか夫婦で思案していたところで、商品担当者が手伝うという交流もあったそうだ。

 「海の波の勢いが良いのがいい。波を打たせたい」というのが、儀男さんのシンプルなこだわり。大漁旗らしい波をメインに、宮崎出身・武田の名前と、投球シルエットが豪快にあしらわれている。

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