400年伝わる伝統工芸、店主が書いた入魂の1文字 ソフトバンク中村晃の「うちわ」ができるまで

西日本スポーツ

 ソフトバンクは今月、九州・沖縄各県の伝統工芸品で製作したグッズの販売を始めた。

 「ファイト!九州」活動の一環との位置づけ。もとは熊本地震の復興支援プロジェクトとして始まり、その後は豪雨被災地などの復興支援を含み、昨年からは広く「九州を元気にする活動」としていた。九州・沖縄の伝統工芸品とのコラボで、各地の魅力を発信したい考え。各県ゆかりの選手が「アンバサダー」としてグッズを監修、PRしている。

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 熊本の伝統工芸品からは「来民(くたみ)渋うちわ」が採用された。同県山鹿市鹿本町来民に400年前から伝わる伝統工芸品で、防虫効果などがある柿渋を塗って仕上げるのが特徴。縁起物としても知られている。1889(明治22)年創業の「栗川商店」が製作。骨組みの竹から和紙まで、全て国産で手作りしているのは日本でも珍しいという。

 コロナ禍で夏祭りなどが次々と中止となり、受注が大幅に減る苦境。4代目の店主・栗川亮一(61)さんは、アマビエの絵柄のうちわを販売するなど試行錯誤を続けていた。

 今回のグッズは選手会長の中村晃が描かれた物など5種類。普段からホークス戦をよく見るという栗川さんは「中村選手というとまさにいぶし銀。『渋うちわ』がピッタリでは」と笑う。「晃」の文字は栗川さん自ら手書きしたものだ。

 娘婿の恭平さん(30)が5代目として店を継ぐ予定という。理学療法士として熊本市内の病院に勤めていたが、養子縁組して現在、修行中だ。出身はホークスの地元福岡というから、これも不思議な縁だった。

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