東京五輪でラグビーW杯の熱狂再現狙う藤田慶和「メダル取る」リオの屈辱がバネ

西日本スポーツ 末継 智章

 東京五輪ラグビー7人制男子日本代表の藤田慶和(パナソニック)=東福岡高出身=が9日、オンラインで取材に応じ、味の素スタジアム(東京都調布市)での無観客開催が決まった本番への思いを語った。会場で観戦できない家族やファンらのために、初代表入りした2011年に東日本大震災からの復興を願う意味でトライ後に見せた「ハート」のポーズを披露すると約束。被災地へのエールや16年リオデジャネイロ五輪での代表落選後も支えてくれた人たちへの感謝を、メダル獲得の原動力にする。

 味の素スタジアムでの無観客開催が決まり、一抹の寂しさはある。それでも藤田は意欲に満ちあふれていた。五輪の7人制でも、日本が15人制のワールドカップ(W杯)日本大会で初めて8強入りした2019年の熱狂を再現させる決意だ。

 「メダルを取ることで多くの人に感動を与え、ラグビー熱を復活させることに集中したい。本音を言うと、家族ぐらいは会場で見てほしかったけど、そこは自分でコントロールできないので」

 16年リオデジャネイロ五輪では大会直前にバックアップメンバーに回った。「悔しくてチームの前でふてくされる態度を取ってしまった。反省している。リオの後は『いろんな人の支えがあるから頑張る』という思いが強くなった」と東京五輪を前にフォア・ザ・チームの思いを強調した。

 今大会に懸ける思いを表現するため、トライ後に両手でハートマークをかたどるパフォーマンスを披露するつもりだ。7人制日本代表に初招集された11年、東日本大震災の被災者を勇気づけるために同代表のメンバーが始めたものだ。

 10年がたっても被災地への思いは不変だ。「今回は復興五輪とも言われている。今もつらい思いで生活されている方がたくさんいる。自分たちのプレーで少しでも気持ちに余裕を持ってもらいたい。多くの方に僕の思いが届けば」とハートマークに気持ちを込める。

 男子の日本代表は、1次リーグ初戦で前回五輪覇者のフィジーと対戦する。「セブンズは初戦が鍵。暑い日本でホームのアドバンテージがあるし、100パーセントの力を発揮すれば勝機は見えてくる」と意気込む。

 リオ五輪での日本は1次リーグ初戦でニュージーランドを14-12で破って勢いづき、4位に入った。SHやSOとして攻撃を組み立てるのが今回の役目。「熱くなる場面でも冷静にいい判断をしたい」とクールにトライを量産し、感謝のハートを何度も届ける。(末継智章)

 

 

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