「やらなくちゃ…」千賀抹消、侍招集で気負い? 五輪、チームに暗雲

西日本スポーツ

 東京五輪日本代表のソフトバンクの千賀滉大投手(28)が9日、出場選手登録を抹消された。約3カ月ぶりの1軍登板だった6日のロッテ戦(ZOZOマリンスタジアム)で先発し、2回2/3を投げ9安打3四球、自己ワーストの10失点。再調整が目的で、五輪前に1軍登板する機会はなくなった。今後筑後のファーム施設で状態を上げることに専念する方針だが、五輪本番に向けて不安が高まった。

 9日のオリックス戦前、工藤監督は「やっぱり(本人に)少し悩みがあるみたい。彼自身のピッチングを取り戻すには、少し時間をかけた方がいいんじゃないかなというのがある」と、登録抹消理由を説明した。当初は13日の楽天戦(ペイペイドーム)で今季本拠地初登板の方向だったが、本来の姿からはほど遠かった6日のロッテ戦の投球内容を踏まえ、首脳陣らとの話し合いも重ねた上での結論だった。

 4月6日の日本ハム戦で左足首の靱帯(じんたい)を損傷した千賀は、6月8日に故障後初めてブルペンで本格投球を開始し、同17日の3軍戦で実戦復帰した。同23日のウエスタン・阪神戦では2回2/3で84球を要して4安打2失点。登板後には「今のボールが1軍で(通用するか)どうかというと、まだまだ。やることはたくさんある」と口にしていた。実戦復帰後3度目の登板となった6月29日の3軍戦では、野球日本代表の建山投手コーチが視察する中、5回1/3を1失点。1軍合流した7月5日、東京五輪に出場する野球日本代表への追加招集も発表された。

 侍ジャパン入りが決まり「やらなくちゃいけないという気持ちが入った」と話した右腕だったが、1軍復帰マウンドとなった6日のロッテ戦では精彩を欠いた。直球の最速こそ158キロを計測したが、40球を投じた直球で奪った空振りはわずか二つ。昨季まで2年連続で最多奪三振のタイトルを獲得しているが、打者延べ20人と対戦し一個の三振も奪えなかった。

 工藤監督は6日の投球を踏まえた上で「やっぱり上(上半身)で投げてしまうので。もう少し(下半身を)しっかりした状態で投げた方が、スピードは上がらなかったとしてもホームベース上での速さというのが出てくると思う」と、本来の姿を取り戻すためにはフォーム面での修正が必要であることを強調した。今後ファームでの実戦などを通じて急ピッチで調整していくが、首位と5・5ゲーム差となったチームにとっても、五輪日本代表にとっても影響は必至だ。

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