福岡・折尾愛真のエース稲川、シード校から15奪三振 プロ10球団が熱視線

西日本スポーツ 前田 泰子

 第103回全国高校野球選手権福岡大会は10日、久留米市野球場などで2回戦14試合が行われ、3年ぶりの夏の甲子園出場を目指す折尾愛真がシード校の東筑紫学園を6-4で破り3回戦へ進出した。エース稲川竜汰(3年)が8回1/3を投げ4失点ながら15奪三振の力投で勝利に導いた。

 喜びと、ちょっぴり悔しさの残る復活のマウンドだった。折尾愛真のエース稲川は9回1死満塁の場面で交代。2番手の2年生左腕田端が東筑紫学園の反撃を振り切って勝利を決めた。「9回はバテてしまった。最後の打者まで打ち取りたかった」。持てる力を振り絞った156球だった。

 4回に2本塁打を許しながらも粘り強く投げ続けた。140キロ近い直球と縦のカーブ、スライダーを織り交ぜて8回以外は毎回三振を奪い、計15三振。圧巻は7回だ。先頭打者に三塁打を打たれたが、後続を2三振と一塁への飛球に打ち取った。「気持ちが入っていた」とマウンドで思わず拳を握った。「7回はさすがだった。エースがやっと復活してくれた」と奥野監督はエースの真骨頂を示した稲川に目を細めた。

 この日のマウンドまで長い1年間だった。昨年6月には自己最速145キロを計測し「3年の夏には150キロに届くだろう」と奥野監督も期待したエースは8月の練習中に左足首を骨折。手術した足首にはまだボルトが入っている。12月から本格的に練習に復帰したが、肩の張りが出るなど調子が上がらなかった。球速も140キロに届かず昨夏とはほど遠い状態。春の福岡大会は3回戦で真颯館に敗れ、5月の北九州市長杯は2回戦で東筑紫学園に敗れた。「夏の大会を目標にやってきた。6月まで調子が上がらなくて苦しかった」と半年間を振り返る。

 復活を目指す稲川の元にはプロ10球団のスカウトが視察にきている。「目標はプロ」と言う稲川が1年分の思いを込めてますますヒートアップしていく。(前田泰子)

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