早くもモイネロ復帰効果 工藤監督「よしいけるという雰囲気になる」

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆ソフトバンク3-1オリックス(10日、ペイペイドーム)

 「救世主」の帰還に球場から割れんばかりの拍手が起きた。8回に4番手でマウンドに上がったモイネロだ。5月23日のオリックス戦以来、1カ月半ぶりに「仕事場」に戻ってきた左腕がきっちりとスコアボードにゼロを刻んだ。

 1点差のしびれる場面だった。先頭の宗に右前打を許すと、2死後にT-岡田に四球を与えて一、二塁で代打ジョーンズを迎えた。外角低めのチェンジアップで空振り三振を奪ってピンチを切り抜け、「チームの勝利に貢献できてよかった」。心地よさそうに歓声を受けた。

 1軍の投手練習に合流した8日は陽気に振る舞っていた左腕だが、胸の中には強い決意を秘めていた。「もちろんチームの現状は把握しているし、難しい状況というのも分かっている。チームを助けたいという思いで今ここにいる」

 絶対的なセットアッパーの復帰に工藤監督の表情も当然明るい。「やっぱりさすがのボールを投げますね。久しぶりで緊張感もあったと思うが、よく抑えてくれた」。モイネロ離脱前のチームは首位に立っていたが、離れると10勝17敗7分け。期間中の34試合で逆転負けが6試合を数えたことからも影響の大きさがうかがえる。

 モイネロ復帰によって継投の「推進力」も復活した。「先発が6回まで投げてくれれば、7回は投手をつぎ込んで抑えられる。8、9回はモイネロと岩崎がいるので、チームとしても『よしいける』という雰囲気になる」。工藤監督の言葉通り、この日は7回から継投に入ると、2死一塁で左打者の福田を迎えた場面で2番手板東から嘉弥真に迷いなくスイッチできた。

 シーズン中断まで残り4試合。投手陣がスクランブル態勢で勝ちをもぎ取りにいく上でのキーマンはやはりモイネロだ。「今まで通りの投球をして、結果的にチームの手助けとなればいい」。頼れる男のカムバックがチームを勢いづける。(長浜幸治)

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