チーム一丸で則本昂をKOしたソフトバンク打線 工藤監督は田中将との復帰後初対決にも自信

西日本スポーツ 倉成 孝史

 ◆ソフトバンク8-0楽天(12日、ペイペイドーム)

 打の主役、そしてベテラン、さらには勢いのある若手も打った。息を吹き返してきた鷹打線が一丸の波状攻撃で則本昂を粉砕した。初回。1死一塁から3番柳田、4番栗原が連打を放ち、出来上がった満塁の先制機。打席には6月28日の西武戦以来のスタメンとなった36歳が向かった。「久々のスタメンで、満塁は勘弁してくれよと思った」。苦笑いで振り返った長谷川が大きな仕事を果たした。

 3球で追い込まれても、孤高の打撃職人は簡単に打ち取られない。「すごい球を投げ込んできて、楽しくなってきて、不謹慎ですけど笑っちゃったりもした」。ハイレベルな勝負を楽しむかのように、仕留めにかかってくる球に食らいつき続けた。逆に仕留めたのはフルカウントからの10球目。内寄り直球を狙い澄ましたように振り切ると、打球は右中間を真っ二つに割る走者一掃の先制適時二塁打となった。

 楽天には、前回対戦だった敵地仙台での3連戦で3連敗。そのカード初戦の6月25日は則本昂から9回で1点しか奪えず、完投負けを喫していた。試合前から強くリベンジを誓っていた工藤監督も「長谷川君も粘りながらしっかりとタイムリーを打ってくれた。あれが初回に出たのが何より大きい」と笑顔で振り返った。初回の3得点はチームにとって6月6日阪神戦(甲子園)以来。電光石火の攻撃は復調気配の打線をさらに勢いづけた。

 3回には無死から中村晃、柳田、栗原の3連打で4点目を奪った。さらに長谷川が四球を選び無死満塁とすると、今後のチームに勢いを与えてくれそうな一打も飛び出した。11日のオリックス戦でプロ初打点を挙げた野村が、追い込まれながら則本昂の直球を鋭いスイングで捉えた。左翼への2点適時二塁打で6点目を奪い、この回限りで右腕をKOした。

 6回にも9番からの3連打で2点を追加するなど、打線は5月22、23日のオリックス戦以来となる2試合連続の2桁安打と爆発した。13日の相手先発は田中将。「しっかりみんなでいいチャンスをつくってできたらなと思います」。元気を取り戻してきた打線と同様に、工藤監督の声にも強い張りが戻ってきた。(倉成孝史)

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