元ダイエー大越基の息子が引っ張る東筑 父に教わった投球術 高校野球福岡大会

西日本スポーツ 大橋 昂平

 第103回全国高校野球選手権福岡大会は13日、飯塚市の筑豊緑地野球場などで2回戦2試合と3回戦12試合が行われた。4年ぶりの夏の甲子園を狙う東筑は、ダイエー(現ソフトバンク)で外野手として活躍した大越基さんを父に持つ大越怜(3年)が投打に活躍し、中間に8―1で7回コールド勝ちして4回戦進出を決めた。小倉は九国大付に敗れた。

 打った瞬間に右手を突き上げた。6点差の7回2死。東筑のエース大越の一振りは強烈な打球音を響かせ、両翼91メートルの左翼フェンスを軽く越えた。7点差としてコールド勝ちを決める公式戦第1号に「何を打ったか覚えていない。まぐれです」と笑顔を見せた。

 この打席の前までは4打数無安打だった。「次の打者に『狙っていけ』と言われて、狙っていました」。林の中に消えた記念球が手元に戻ってくることはなかったが、チームを勝利に導く一打となった。

 先発としても打たせて取る投球で7回1失点と好投し、投打でチームを勝利に導いた。毎回のように走者を背負いながらもカットボールを要所で決め、失点は3回に許したソロのみ。「打たれながらもよく抑えてくれた」と青野監督も力投を評価した。

 父は投手として1993年にドラフト1位でダイエーに入団し、野手に転向して通算365試合に出場した大越基さん。仙台育英高時代は3年夏に甲子園で準優勝した実績があり、現在は山口・早鞆高で監督を務める。その父から昨年末に受けた指導が転機となった。

 今までは父のような剛速球に憧れていたが、コントロールの大切さを教えられた。踏み込み足が着くまで上体を動かさない投球フォームを習得し、制球力を磨いた。春には打者の手元で小さく動くカットボールも習得。「球速ではなく芯を外すことが武器」。最速140キロの真っすぐを生かし、打たせて取る投球スタイルを身に付けた。

 野球と勉強を両立させるために、春夏計9回の甲子園出場を誇る伝統校に進学。将来は東京六大学でプレーしたいという夢もある。「父は憧れの存在だけど関係ない。このチームで甲子園に行きたい」。尊敬する父が立った聖地を目指して勝ち続ける決意だ。 (大橋昂平)
 

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