ソフトバンク、柳田が同学年のマー君打ったけど… 8年過ぎても健在の「鷹キラー」

西日本スポーツ 山田 孝人

 ◆ソフトバンク2-6楽天(13日、ペイペイドーム)

 東京五輪で活躍が期待される「侍対決」で、ソフトバンク柳田悠岐外野手(32)が豪快弾を放った。楽天田中将大投手(32)から初回にリーグ単独トップの22号ソロ。同学年のメジャー帰りの右腕に成長を見せたが、田中将からは追加点を奪えずに連勝は「3」でストップ。2010年から続く天敵相手の連敗は「9」に伸びた。球宴まで1試合を残し、8年ぶりのBクラスターンも決まった。

 迷いのないフルスイングで豪快な弾道を描いた。初回2死。東京五輪で同じユニホームに袖を通す田中将の初球を、柳田が確信の一撃にした。内角低めに食い込んでくる135キロのスライダーを「いい打ち方ができた」と納得顔。右中間席へ先制の22号ソロだ。

 金メダルを目指す野球日本代表「侍ジャパン」でともにチーム最年長の32歳。2013年に24勝無敗の成績を残して渡米した田中将は当時から球界を代表する存在だったが、同学年の柳田はブレーク前夜。15年に「トリプルスリー」を達成するなど飛躍を遂げた。

 8年ぶりの対戦を前に「自分の今の力がどれだけ通用するか。わくわくする気持ちもある」と口にしていた。過去の対戦成績は19打数5安打の打率2割6分3厘。13年は6打数3安打だったが、田中将からの本塁打は初。最近4戦4発でリーグ単独トップも守った。

工藤監督「さすが」

 チームとしては、田中将が前回楽天に在籍した10年から13年にかけて8連敗を喫した天敵。屈辱的な対戦成績のままで太平洋を渡られてしまった。日本球界復帰後の初対戦で“負の連鎖”を断ち切りたかったが、難攻不落の「ホークスキラー」は健在だった。

 2回以降は完璧に立ち直られ、ゼロ行進を強いられた。工藤監督が「ピッチングがうまいですね。打ち気をそらしたり、簡単にカウントを取ったり。あそこまで低めに集められると、なかなかちょっと連打で点を取るのは難しい」と脱帽する内容だった。

 2回は2死から甲斐が四球を選んだが、真砂が右飛。2点を勝ち越された直後の3回2死二塁では、柳田が空振り三振。チームでは田中将に07年以来となる一発を見舞った初回の再現が期待されたが、最後は外角高めへの149キロ直球にバットは空を切った。

 田中将が投げた7回までわずか4安打。8三振を奪われ、柳田のソロによる1点に抑えられた。工藤監督は「さすがと思う球を投げられた。打ち気にきているときに、うまく打ち気をそらすような球も投げられた。百戦錬磨の投手」と悔しそうにたたえた。

 連勝は3でストップ。球宴まで1試合を残して3位楽天とのゲーム差が1・5に広がったため、13年以来となるBクラスターンが確定した。工藤監督の就任後はもちろん初だ。「もうもうもう、負けた瞬間にすぐに切り替えて。次、しっかりいい形で終わって」。14日は白星で締め、五輪中断期間に田中将対策を練り上げる。(山田孝人)

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