【Fの推し増し】「この1枚が私の人生」ソロデビュー元HKT恭加に聞く

西日本新聞 古川 泰裕

ミニアルバム「Days」7月17日リリース 全文インタビュー

 元HKT48の1期生・恭加が、24歳の誕生日である7月17日にデビューミニアルバム「Days」をリリースする。歌には苦手意識を持っていたが、上京し、ボイストレーニングを重ねる中で「ライブを」「アルバムを」と話が進んだ。全編をささやくようなウィスパーボイスで収録した8曲のうち、6曲で作詞にも挑戦している。曲に込めた思いや制作中の秘話など、インタビューを全文掲載する。(聞き手は古川泰裕)※取材は6月11日

 -「Days」の制作コンセプトは?

 恭加「どんなアルバムにしていくか決めていく段階で『アイドルから離れたい』というものがあった。元アイドルなのでそういうイメージがあったと思うけど、今回のアルバムは、そこからちょっと離れたところでやってみたいと思った。アイドルっぽくない曲が入っているのかなと思います」

 -HKTを卒業してから、歌という分野は初挑戦。

 恭加「今まで一番避けていたというか『これは無理だろう』と思っていたところだった。自分は音痴だとずっと思っていたし、周りや家族からも『歌下手』って言われていたし、ファンにも歌がうまいというイメージはゼロだったと思う。アイドルを卒業して、あえて通らなかったところですね」

 -全編をウィスパーボイスで収録した。

 恭加「私も、好きな歌手は声を張っている人だったから、そういう曲が好きだったんですけど、ボイストレーニングを始めてすぐ、『あなたはそこで勝負する人じゃない』って言われちゃって(笑)。それよりもウィスパー、優しく歌う方が私のいいところだって教えてもらって、それからそっちで歌うようになりました」

 -ウィスパー自体、なじみがなかったのでは。

 恭加「そうですね。手嶌葵さんぐらいしか、今まで聴いたことはなかったです」

 -「初挑戦」が多い。

 恭加「自分の声がもともとあんまり好きではなかったので、苦手意識はあったんですけど、歌うこと自体はすごく楽しくやらせてもらいました。いろいろと自由にさせてもらったので、歌詞だけじゃなく、アレンジの部分とか『こうしたい』っていうことを自分からも伝えてやってきたので、そういうところも楽しかったです」

歌詞を考えれば考えるほど眠っていたものが…

 -作詞も6曲で挑戦。

 恭加「本当に、正直めちゃめちゃ大変でした(笑)。小さい時から『作文』とかも苦手だったので、言葉を選ぶのが難しかった。自分はこう書きたいっていうのがあっても、文字数が曲に合わなかったらやり直しだし。インターネットで類似語検索とか、よくしていました(笑)。自分はこういうストーリーにしたいっていう思いはあっても、曲の長さに合わないこともあるし。そういうところは難しかったなって思います。でも歌詞を考えれば考えるほど、自分の中に眠っていたもの、じゃないですけど、自分を知ることができたというか。『自分って意外と根暗だったんだな』って思いました(笑)」

 -根暗だったんだ(笑)。

 恭加「『散歩』っていう曲が入っているんですけど、それを聴いてもらったら伝わるかな」

 -直接的な言葉ではなく、情景で内面を表現している曲もあると感じた。

 恭加「なんかマイナス思考っていうか。自分に自信がないんだなっていうことも」

 -作詞で一番苦労した曲は。

 恭加「『Be Happy』っていう曲です。同世代の女の子に共感してほしいなっていう曲にしたんです。本当に昨日(6月10日)なんですけど、歌詞にブランド名を入れていたら、そのブランドの人から『今回は、なしでお願いします』って言われちゃって。だめになっちゃったんですよね。締め切りもめちゃめちゃ近いのに、頑張って書き換えて、そこだけやり直して。そこは本当に大変でした」

 -生みの苦しみがあった歌詞は?

 恭加「うーん…本当に全部の曲を書き換えているので…1回書いて、添削してもらって、また書き換えてっていう繰り返しで。全部大変でしたね。初めてだから」

 -自分で作詞した曲を歌って、どうだった?

 恭加「曲を聴いて歌詞を書いたっていう形なんですけど、やっぱなんか、変な感じですかね(笑)。今までは人が書いた曲を、人が歌ったのを聴いて歌うっていう形だったので。自分が書いた歌詞を聴いて…自分の中の経験じゃないですけど、今までのことを書いている曲もあるので、うるっとすることもあるし…。改めてもう一回見たら、自分ってこんな感じなんだなって思います」

 -タイトルに込めた意味は?

 恭加「これもけっこう悩んだんですよね。タイトルはかっこいいというか、おしゃれにしたくて。『ナントカDay』とかどうかな?って悩んでいたんですよね。あんまりいいのが見つからなくて。もう『Day』にしたらどうかなって」

 プロデューサー(以下P)「歌詞の中に、いろんな日々がつづられている」

 恭加「あ、そうか、『あの日』とか」

 P「『あの日』とか『明日』とか、そういうワードがすごく多い」

 恭加「そっか、そこから『Days』になったか」

「Days」のジャケット写真

 -参加ミュージシャンが豪華。

 恭加「音楽に詳しくなかったので、初めはそんなにすごい人たちって感じはなかったんです。『なんかおじいちゃんがいるなあ』って(笑)。でも実際にベースやドラム、ピアノとかいろいろ弾いてくれるのを聴くと、細かいことは分からないんですけど、その楽器のおかげですごく豪華になって」

 -演奏だけでも聴き応えがある。

 恭加「演奏の方がどえらいものができたので、それに歌のレベルが合わなきゃいけないから、そこは大丈夫かなっていう不安もありました」

 -初回限定のボーナストラック『おやすみ』まで、肩の力を抜いて聴ける作品になっていると感じるが、どう聴いてほしいか。

 恭加「ボーナストラックの『おやすみ』とかは、本当に寝る前に聴いてほしいなって思います。自分でも眠たくなるんですよ。2回聴いたら本当に眠たくなるので。寝る前に聴いてほしい1曲ですね」

 -本当に眠くなる。

 恭加「眠くなりますよね(笑)。レコーディングするときも毎回眠くなっちゃっていました(笑)」

 -「ポテチ」は8分半の長尺。

 恭加「そうです! すっごい長いんですよ、あの曲! 歌っていても、声がちょっと疲れちゃうくらい長い曲ですね。でも明るい、楽しい曲になっているのかな、とは思います。いろいろと、小細工じゃないけど、仕掛けを入れている」

 -いろいろ音を足したり、コーラスや手拍子を入れたり…。

 恭加「コーラスは、参加したミュージシャンも歌ってくれています」

 -ポテチの袋を開けようとして開けられない動画を拝見した。

 恭加「そうなんですよ! 結局、そこのシーンは音を入れていないんですけど、ポテチを開ける音を入れようとしたんですよ。でも海外製のポテチだったので、粘着力?が強くて。結局開けられなかったです(笑)」

 -うまいこと「バサッ」って音が出たら良かったんだろうけど(笑)。

 恭加「全然開かなかったから、びっくりしました(笑)」

やるなら東京で挑戦してみたい

 -芸歴はHKT加入の2011年から?

 恭加「アイドル自体は2011年からですけど、芸歴だけで言うと、一応5歳のころからモデルとか、福岡でやっていたので…18年?」

 -長っ。

 恭加「そうなんです。長いんですよ、意外と」

 -2013年の年末にHKT48を卒業。しばらくは福岡でモデルとして活動した。

 恭加「モデルの仕事がやりたかったので、福岡の事務所に入って。いろいろオーディションも受けて。すごく楽しかったけど…。(アイドルの時は)ずっと集団行動で、どこの現場でもみんなでだったり、誰かしらメンバーがいたりしたけど、個人になって、どこに行くにも一人。だからちょっと、寂しかったことはありました。心細いっていうのかな。テレビのお仕事も、HKTだったら、もし『やばい』ってなっても、誰かしら助けてくれるけど、一人だと誰も助けてくれる人はいない。グループって、そういう面ではいいなあって思いました」

 -それはどんな時に感じていた?

 恭加「ずっと、っていうよりか、時々、仕事の壁にぶつかったときとか、オーディションに落ち続けていたときとかに思い出していました」

 -2020年に上京。

 恭加「大学生だったので、そのまま就職するのか、芸能活動を続けるのか、ずっと悩んでいた時でした。でも、やるならこっち(東京)に出てきて挑戦してみたいなっていう気持ちがあったので。思い立ったら即行動しようってなって、上京しました」

 -けっこうアクティブ。

 恭加「アクティブになりましたね。もともと…今も引っ込み思案ではあるんですけど、動かないと何も来ないから、アクティブにならなきゃなって」

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