ソフトバンク、前半戦4位からの逆転Vは「できる」 そう思える理由とは

西日本スポーツ 山田 孝人

 ◆ソフトバンク2-4楽天(14日、ペイペイドーム)

 工藤ホークスが初めて前半戦を貯金0で折り返す。既に8年ぶりのBクラスターンが決まっていたソフトバンクは37勝36敗14分けで迎えたオールスター前最後のゲームでも打線が振るわず、楽天に連敗してカード負け越し。4点ビハインドの5回に松田宣浩内野手(38)に10号2ランが飛び出したものの、反撃はこの一発のみ。今季は東京五輪による約1カ月の中断期間がある。戦力を再整備して必ず巻き返す。

防御率は12球団1位

 ペイペイドームがため息に包まれた。2点を追いかける8回1死満塁で、明石と今宮は連続三振に倒れた。9回も楽天の守護神の前に3者三振。球宴前最後のカードは連敗で幕を閉じた。「あと1本というのがね。ただ、これでオールスターブレークに入って時間も空く。僕らも(結果を)受け止めて後半に入っていく」。工藤監督は努めて前向きに言葉を発した。

 5年連続日本一を目指す常勝軍団が、まさかの前半戦だった。37勝37敗14分け、勝率5割で4位。既に8年ぶりのBクラスでの折り返しが決まっていたが、貯金0ターンも工藤ホークスでは初の事態。チーム防御率は12球団1位をキープする一方で打線が苦しみ、これも工藤政権初の2カ月連続負け越しも決まった。

 グラシアルが右手薬指の骨折などで長期離脱中。デスパイネもキューバ代表として出場した東京五輪予選で負傷しファーム調整していることも大きい。工藤監督は「けが人もいたが、その中で若い選手も出てきた。みんながいない選手の分も頑張ろうとやってくれた」と手応えも強調。東京五輪の開催に伴う約1カ月間の中断期間を有効に活用して、反攻への足がかりとする決意だ。

 「課題にしっかり取り組む時間はある。しっかり前を向いてやっていくことが大事。若い人が多い。少しでもステップアップしてもらえる練習で後半に臨む」と言い切った。チームは1、2軍合同練習なども含めて、17日から活動を再開。中断期間中の練習試合も活用して、三森ら前半戦で貴重な経験を積んだ若手の底上げを図る。

 戦力の復帰も期待できる。この日の登板機会こそなかったが甲斐野が2年ぶりに1軍昇格。不振で再調整していた高橋礼も登録された。打撃陣でもグラシアルがリハビリを進めており、後半戦早期の復帰を目指し懸命に汗を流す。4位とはいえ首位オリックスとは4差。混戦パ・リーグの戦いはこれからだ。工藤監督は「残り55試合。十分逆転できるし、勝てるゲーム差。悲観する必要はない」と真夏の汗を実りの秋につなげる。(山田孝人)

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