TLチーム唯一の3部…規模縮小サニックスが及ぼすもの 新リーグとラグビー王国九州の行方

西日本スポーツ 大窪 正一

 福岡に本拠を置く宗像サニックスと九州電力は最下部の3部となった。サニックスは九州で唯一トップリーグ(TL)に所属していたが、TLチームを持っていた企業の中で経営規模は小さい。競技力に加え、事業力なども求められる新リーグ。将来的には母体企業依存から脱却した「自立」が期待されるが、当面は「投資」が必要で負担が大きい。1部参入が厳しい見通しもあり、活動規模の縮小を決断せざるを得なかった。

 母体企業の経営資源の選択と集中の観点から九州電力も大幅強化にはかじを切れず、コカ・コーラは新リーグ参加を表明していたが4月に廃部を発表した。

 1部の12チーム中8チームが関東圏。16日の会見で、新リーグの運営法人の理事長を兼務する日本ラグビー協会の森重隆会長は「地域性は考えなかった」と説明した。ラグビー王国九州にとって地盤沈下のピンチだ。

 新リーグの目的の根本は日本ラグビーの発展だろう。コカ・コーラは練習拠点を積極的に開放し、子どもたちの普及や競技の発展に努めてきた。サニックスも「高校生のワールドカップ」といえるほど国際色豊かなサニックスユース大会を支える。裾野の先細りは巡り巡って新リーグの今後に影響するはずだ。

 経営に左右される状態からの脱却を図りながら、いかに九州に子どもたちが夢を持てるチームを生み出すか。九州協会をはじめ、企業や地域一体となった浮揚策に知恵を絞りたい。(大窪正一)

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