文徳背番号9の初完封で九州学院を破る 高校野球熊本大会

西日本スポーツ 前田 泰子

 ◆全国高校野球選手権熊本大会2回戦 九州学院0-1文徳(18日、県営八代野球場)

 第103回全国高校野球選手権熊本大会は18日、熊本県八代市の県営八代野球場などで2回戦4試合を行い、文徳がシードの九州学院を破って3回戦へ進出した。先発の松村海李(3年)が公式戦初完封。九州学院のプロ注目左腕山田俊介(同)に投げ勝った。

 最後の打者を打ち取ると拳を握り、マウンドで雄たけびをあげた。文徳の左腕松村が、わずか1点のリードを守って九州学院を完封。公式戦での完封は高校では初めてだった。「決勝戦のつもりで挑んだ。完封できて自信になった」と話す顔にも喜びがあふれた。

 ベンチに投手が4人いるが、森田監督は「気持ちで投げるタイプ」と松村を先発に指名した。序盤から低めを意識して丁寧にゴロで打たせてとった。3回には連打で無死一、二塁のピンチを招いても、好フィールディングで2者続けて犠打を決めさせない。結局最後まで三塁を踏ませなかった。打っては4回に右翼線二塁打で出塁すると犠打で三塁に進み、暴投で決勝のホームを踏んだ。「強いチームと試合をするのは楽しい」と投打で文徳を引っ張った。

 中学時代に世界大会を経験し、強豪の浦和学院(埼玉)に進学。だが家庭の事情もあって、昨年6月に文徳へ転校した。「みんな伸び伸び明るく野球を楽しんでいると感じた」。練習の雰囲気に慣れるまでに時間がかかったが、規定では1年間出場できないところをコロナ禍の特例措置で昨秋から公式戦に出られるようになった。打撃面でも期待され、登板しなくても外野手で出場。「二刀流」は背番号9で最後の夏に臨んでいる。

 友との約束が松村の大きなモチベーションだ。浦和学院でのチームメートとは今も連絡を取り合う。「甲子園で対戦しようと言っているんです」。再会を楽しみに、文徳を24年ぶりの聖地に導く活躍を誓った。(前田泰子)

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