日本を救った後藤希友 宇津木監督2年前のつぶやき「上野に似ている」

西日本スポーツ 西口 憲一

 ◆東京オリンピック(五輪)ソフトボール 1次リーグ 日本3x-2メキシコ(22日、福島県営あづま)

 日本は延長8回、タイブレークの末に3-2でメキシコにサヨナラ勝ちし、初戦から2連勝を飾った。メキシコは2連敗。23日は試合がなく、24日に舞台を横浜スタジアムに移してイタリアと対戦する。

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 2019年秋の日本リーグ。同じ福島県営あづま球場で、宇津木監督は「上野に似ている」とつぶやいた。視察したビックカメラ高崎-トヨタ自動車戦。試合には敗れたものの、上野と互角に投げ合った当時18歳の後藤のことだ。「迷いなく腕を振り、低めにコントロール良く投げ込む姿…。左右の違いはあっても似ている」。2年前の言葉と、メキシコ戦後の「昔の上野に見えてきた」という言葉が重なった。

 リーグ戦後の代表合宿には後藤も招集。東京五輪の「戦力」ではなく「未来のエース」としての期待からだった。「上野が永遠にユニホームを着ているわけではない。『東京後の未来』を描くのも私の役目。24年のパリ大会がなくても、野球が盛んな米国で開催される28年のロサンゼルス大会を、後藤は27歳で迎えるから」。08年北京五輪での上野は26歳だった。

 東京五輪の1年延期に加え、急激な成長は宇津木監督の「未来予想図」すら変えた。大柄な選手が多い海外勢対策でライズボールも覚えさせたのは貴重な左腕を戦力と認めたからだ。「若さは素晴らしい。未知の可能性を秘めている」。宇津木監督の言葉は、日本を救った35球で証明された。(西口憲一)

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