「私には二つの国の心がある」 ソフトボール日本代表監督「宇津木麗華」の名が持つ意味

西日本スポーツ 西口 憲一

 ◆東京オリンピック(五輪)開会式(23日、東京・国立競技場

 ソフトボール日本代表の宇津木麗華監督(58)と柔道男子日本代表の井上康生監督(43)=宮崎市出身=が出場するコーチを代表して、選手代表で日本選手団主将の山県亮太(29)、同副主将の石川佳純(28)らと宣誓に臨んだ。

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 中国出身の宇津木監督は24歳の88年春に来日した。中国名は任彦麗(にん・えんり)で95年に日本国籍を取得。中国代表時代から憧れた宇津木妙子さん(元日本代表監督)の「宇津木」を名乗った。「麗華」は両親に授かった「麗」と中華人民共和国の「華」。「私には二つの国の心がある」と語る。

 96年アトランタ五輪は中国から出場の承認を得られず、2000年シドニー、04年アテネで主砲としてメダル獲得に貢献。代表監督で世界選手権を2度制し、一度退いて16年末に復帰した。「今まで経験した全てを東京で出し切る」。宣誓に選ばれ「ソフトボールへの期待じゃないかな。そういう意味で緊張している」と語っていた。

 17歳で母を亡くし、04年に父も他界。軍人でスポーツ好きだった父の教えは「夢中になれるものを持ちなさい」。ソフトボールはまさにそのものだ。「夢を持って生きていれば人と人が結び付く。縁から始まる人生がある」。国を超えてアスリートが集う大舞台で夢を追う。(西口憲一)

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