HKTの未来が見えた初のリクアワ 5期と4期がワンツーフィニッシュ

西日本新聞 古川 泰裕

 ファン投票で選ばれたHKT48の人気上位50曲をカウントダウン形式で発表する「リクエストアワー セットリストベスト50」が24日、福岡市博多区の福岡国際センターで初めて開かれ、5期生のオリジナル曲「真っ赤なアンブレラ」が1位に輝いた。続く2位には、4期生オリジナルの「さくらんぼを結べるか?」がランクイン。グループの未来を担う新星たちが、躍動感いっぱいにその存在をアピールした。5月12日の速報時点で1位だった神志那結衣センターの「Buddy」は最終的に4位。3位には秋吉優花の初センター曲で最新の14枚目シングルのカップリング曲「UFO募集中」が入った。

 「やったー!!」

 真っ赤な衣装を身にまとった石橋颯が飛び跳ねて喜んだ。

 グループの活動開始10年という節目に、ようやく実現した念願の「リクエストアワー」(以下リクアワ)の単独開催で、5期生と4期生という「これからの10年」を担う新星たちが、未来へつながる「ワンツーフィニッシュ」を見せた。

1位は「真っ赤なアンブレラ」、95曲の頂点に

 「ファンの人が本当に好きな曲を純粋に知りたい」。投票前にメンバーがそう口をそろえたこともあり、どの曲が上位に来るのか予想が難しかった。結果的にシングル表題曲も5曲しかランクインせず、ファンに「国歌」と呼ばれる人気曲「大人列車」さえ22位。オリジナル全95曲の頂点に選ばれたのは、5期生唯一のオリジナル曲「真っ赤なアンブレラ」だった。

 切ない初恋を、少し背伸びしたようなマイナー調のメロディーで歌う。当初、無邪気で初々しい5期生たちには、まだ早いのではとも思えた12枚目シングルのカップリング曲だったが、この日、16歳になったばかりのセンター石橋颯をはじめ、多くのメンバーが成長した姿を見せつけた。物憂げな表情で歌の世界を表現しながらも、メンバー同士で目を合わせれば、時折隠しきれない笑顔がほころんだ。

 今年4月、「ゼロから一つ一つ積み重ねてきた」という研究生公演「脳内パラダイス」が終了。「5期生で披露する機会がなくなってしまったので、リクアワのどこかで歌えたらと思っていたら、まさかの1位。本当にうれしいです!」。石橋は元気いっぱいの声で感謝を伝えた。上島楓も「自分たちの曲を、こんなに広い会場で披露できてうれしい」と声を震わせた。

 研究生公演の終わりとともに石橋、上島、水上凜巳花竹本くるみの4人が正規メンバーに昇格し、それぞれ異なるチームH、KⅣでの活動がメインとなった。戸惑いと寂しさの中、森保まどか宮脇咲良といった先輩の巣立っていく姿、それに伴って変わりゆくグループの姿に「寂しいだけでは、だめなんだ」(上島)と、前を向いた。

 あれから、わずか3カ月。昇格組の4人はシングル表題曲の歌唱メンバーとしてグループの新たな“顔”の候補に名を連ねた。劇場公演で研さんを積むそれ以外の研究生も、例えばこの日、市村愛里が単独でMCを務めるなど、「昇格秒読み」とされるメンバーも数多く控えている。

 研究生公演の最終日、劇場でファンに伝えた「いつかセンターに」「HKTにとって必要な存在に」という誓いは、決して遠くない未来に果たされるのかもしれない。

2位は「さくらんぼを結べるか?」 思い出の衣装で披露

 2位は4期生にとって2曲目のオリジナル「さくらんぼを結べるか?」だった。1曲目の「白線の内側で」(リクアワ28位)とは違い、明るくチャーミングな、少しいたずらっぽい女の子の目線で書かれた曲で、10枚目シングルのカップリング曲として収録された。

 ミュージックビデオ(MV)は締め切った蒸し暑い倉庫の中、複数台置かれたカメラのフレームに入り込もうとはしゃぐ姿が撮影され、「汗で前髪が崩壊した」という思い出の1曲だ。この日、MVで着用した衣装に身を包み、手で4期生の「4」をつくり、何度も飛び跳ねた。

 初のリクアワでの1位にはあと一歩届かなかったが、涙もろい堺萌香は「4期生っていうのを好きでいてくれてるんだなと思うと、うれしくて…」と号泣。武田智加は「意外とみんなが悔しがっていて、かわいいと思った」と少しだけ無念さをにじませたが、豊永阿紀は「4期生はHKTのちょうど半分の5周年を迎えたんですけど、次の時代も見せられたんじゃないかと思って、少し誇らしい」と笑顔を見せた。

 「これまでの10年」をつくり続けてきた先輩たちに、「これからの10年」を背負う5、4期生が見せたワンツーフィニッシュ。「後輩がすごくて、HKTの未来の明るさを感じた。うれしいな」。現エースの一人、3期生の田中美久は頼もしい新星たちの存在感に声を弾ませた。

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