最終回2アウト満塁で…王貞治さんがくれた言葉に、ソフト宇津木監督が導き出した答え

西日本スポーツ 西口 憲一

 ◆東京オリンピック(五輪)ソフトボール 1次リーグ 日本1x-0カナダ(25日、横浜)

 中国でソフトボールに熱中した少女時代。宇津木監督にとって「世界のホームラン王」は国境を超えたスターだった。「神様であり、永遠の憧れです」。2019年夏の福島でのイベント。ソフトバンク王貞治球団会長と同じ時間を過ごした。

 福島県営あづま球場を一緒に視察。雨の中で人工芝をチェックした際に助言された。「7回裏2死満塁、カウント3ボール2ストライクでボール球なら見逃す練習をすれば、自信が付くから」

 このアドバイスをどう受け止めたのか―。後日、宇津木監督は明かした。「相手投手の特徴や審判の癖まで熟知した上で、自分を信じる勇気があれば、私は選手に『思い切って攻めなさい』と伝える」。王会長の言葉を理解し「五輪仕様」の答えを導き出していた。

 審判によってストライク、ボールの判定に差が出やすいとされる国際大会。カナダとの息詰まる戦いで、同じ状況が訪れた。同点の7回裏2死満塁、カウント3ボール2ストライク。ここで打者の内藤は攻め抜いた。ファウル2球を挟み、最後は一飛。フルスイングの結果だった。

 采配には継投も含めて一切の迷いがない。20歳の後藤は「思い切り攻めなさい」と送り出した。8回1死満塁では山田が2ボールからの3球目を見逃さずに勝負を決めた。「私たちは『二度とやって来ない一打席、一球』と向き合って、ここまで準備してきた」。宇津木監督は自信を見せる。集大成の米国戦にも攻める姿勢をぶつける。(西口憲一)

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