【女子バレー解説】日本は古賀紗理那負傷で歯車に狂いも、韓国戦へ見えたプラス材料/迫田さおり

西日本スポーツ

 バレーボール女子1次リーグで、A組の日本はブラジルに0-3で敗れて1勝2敗となった。2012年ロンドン五輪バレーボール女子銅メダリストの迫田さおりさんが、強豪との戦いを通して課題と収穫を挙げた。

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 1セット目から主将の荒木絵里香選手や小幡真子選手が中心になって懸命に雰囲気をつくり出そうとしていました。確かに声は出ていても、一つの「束」になりきれていなかった印象です。これはブラジルの圧力というよりも、むしろ自分たちの問題。肝心の「チーム」ではなく「個」になってしまい、最も大切な一枚岩で挑む姿勢がやや欠けていた気がします。

 初戦で古賀紗理那選手が負傷したことで、歯車がかみ合っていない部分もあると思います。一度狂った歯車を戻すのは大変です。それでも日本はもともと誰か一人に頼るのではなく、全員で頑張るチームを目指してきたはず。それぞれ技術は持っています。現に途中から「2枚替え」で入った田代佳奈美選手と林琴奈選手の活躍は目を見張るものがありました。

 田代選手はアタッカーを生かすトスワークだけでなく、レシーブも光りました。黒後愛選手のポジションに入った林選手も切れのあるスパイクを打ち込んでいました。同じく途中出場で存在感を示したミドルの奥村麻依選手も含めて、プラス材料です。マッチポイントを握られながら、石川真佑選手の連続ポイントでジュースに持ち込んだ3セット目の粘りは必ず次に生きるはずです。

 6チームで争う各組で4位以内に入れば、準々決勝には進めます。1勝2敗の日本は現状4位。準々決勝の組み合わせを考えると、少しでも上位で1次リーグを突破しておきたい。それだけに2勝1敗で3位にいる韓国との一戦は大きな意味を持ちます。勝つには、もう一度「束」になれるかどうかに懸かっています。仲間を信じて全員で最後まで戦い抜く本来の日本のバレーを取り戻せば、展望は開けます。(バレーボール女子元日本代表)

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 女子代表は次戦31日に韓国、8月2日に1次リーグ最終戦でドミニカ共和国と対戦する。試合開始はいずれも午後7時40分。迫田さんはNHK・BS1で生中継されるドミニカ共和国戦のコメンテーターを務める。

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