親友・阿部詩が語る 素根輝の強さは「負けた次」にあり

西日本スポーツ 末継 智章

 ◆東京オリンピック(五輪)柔道 女子78キロ超級 決勝(30日、東京・日本武道館)

 公式戦31連勝で一気に頂点へ上り詰めた素根は「負けが私を強くした」と口にする。小学5年の福岡県大会で敗れたのは、田主丸中でチームメートになる同い年の古賀早也香さん。「最初のライバル。まず彼女を倒す」と目標を定め、翌年にはリベンジを果たした。

 中学3年時の全日本ジュニア選手権では、全国高校総体で準優勝した東大阪大敬愛高3年の斉藤芽生さんに初戦で一本負け。「このままでは五輪はない」と猛稽古に取り組んだ。ある合宿で再会した際には実戦形式の稽古を挑み、3学年上の強豪に「引き分けが精いっぱい」と舌を巻かせた。

 同い年の親友で、東京五輪女子52キロ級を制した阿部詩は「負けた相手に次は絶対勝つところは尊敬している」と明かす。南筑高に進学した後も朝比奈沙羅(ビッグツリー)らライバルに敗れるたびに強くなった。筋力を高め、組み手の幅を広げ、技に入るタイミングを磨いて雪辱してきた。

 「『強い方々に負けたくない』という思いで私も強くなった。彼女たちの分も金メダルを取る」。そう誓って臨んだ東京五輪でも印象的な勝利があった。2年前の国際大会で敗れたキンゼルスカ(アゼルバイジャン)に準決勝で一本勝ち。公式戦で最後に敗れた相手を大舞台で退けると、その勢いのまま栄冠をつかみ取った。(末継智章)

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