侍ジャパン甲斐拓也が打って走って大暴れ 先輩から連絡「一緒にやりたかった」無念も胸に戦う五輪

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆東京オリンピック(五輪)野球 1次リーグA組 メキシコ4-7日本(31日、横浜)

 2本塁打を含む2桁の10安打で7得点。2連勝で1次リーグA組を1位突破した日本の稲葉監督は「非常に効率よく点が取れた」と頬を緩めた。土壇場での逆転サヨナラ勝ちだったドミニカ共和国戦とは違い、序盤から順調に得点を重ねた。

 4回に1番山田(ヤクルト)の3ランでリードを広げ、7回は2番坂本(巨人)のソロで突き放した。稲葉監督も「哲人(山田)の3ランがチームを非常に勇気づけた」と喜んだが、今後への好材料は上位打線の活躍だけではなかった。

 下位打線で3度も得点シーンを演出したのは、2試合連続で9番捕手でフル出場した甲斐拓也(ソフトバンク)=大分市出身=だ。1点を追う2回にしぶとく二遊間を破る同点打。暴投絡みで先制を許した先発の森下暢仁(広島)=同=をバットでも勇気づけた。

 4回は8番村上宗隆(ヤクルト)=熊本市出身=との連打で、山田の一発につなげた。8回には投手強襲安打から二盗を決め、山田の適時打で生還。チーム唯一の1試合3安打を放って2得点の扇の要は「打席でできることを探して結果になった」と笑った。

 2019年の国際大会「プレミア12」で、レギュラー格で優勝に貢献した会沢(広島)に「どんと構える姿に捕手を感じた」と刺激を受けた。会沢は代表選手の発表前日に負傷して五輪を辞退。連絡すると「一緒にやりたかった」と漏らした先輩の無念も胸に戦う。

 A組1位で2日の準々決勝に進んだが、悲願の頂点への道はまだ半ば。甲斐は「2連勝したけど、最終的な目標は金メダル。切り替えて、次へどれだけ準備ができるか」と力を込めた。稲葉監督も「とにかく自分たちの野球をやっていく」。チーム全員の思いは同じだ。(鎌田真一郎)

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