侍ジャパン千賀滉大が炎の復活2回5K ひたすら待機し、黒子の日々…目に焼き付けたソフト決勝

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆東京オリンピック(五輪)野球 準々決勝 日本7x-6米国(2日、横浜)

 千賀のアドレナリンが噴出した。「久しぶりの実戦。この場面に使っていただいたことを意気に感じた」。3試合目にしての五輪初登板は1点ビハインドの6回。梅野(阪神)とのバッテリーで、先頭の9番打者から宝刀フォークで空振り三振を奪うと、最速159キロの真っすぐを交え、3者連続三振でねじ伏せた。

 続投した7回は一、二塁とされたが2奪三振。2回5K無失点に、手首をポンとたたきながら、悠然とベンチへ引き揚げた。「抑えないといけない立場。梅野さんがどんなワンバウンドでも止めてくれたおかげで無失点でいけてよかったです」と梅野に頭を下げた。

 一度は諦めかけた五輪だった。両ふくらはぎの不調で出遅れ、初登板の4月6日の日本ハム戦で左足首の靱帯(じんたい)を損傷。1軍の舞台に戻った7月6日のロッテ戦では、代表への追加招集が決まって注目が集まる中で10失点を喫した。侍では先発の柱として期待されながらの救援待機。他の選手に飲料を渡すなど黒子にもなった。

 バブル生活の中、ソフトボールにくぎ付けになった。自主トレをともにした上野由岐子(ビックカメラ高崎)=福岡市出身=が力投した米国との決勝は「最初から最後まで見た。戦略性がすごく高かった」。尊敬する右腕が金メダルを首にかけた横浜スタジアム。もがき苦しんだラストサムライが五輪の舞台で輝きを取り戻した。(鎌田真一郎)

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