「軸」が固まらぬまま迎えた五輪、想定外の早期敗退 岐路に立たされた女子バレー

西日本スポーツ 伊藤 瀬里加

 ◆東京オリンピック(五輪)バレーボール 女子1次リーグA組 日本1-3ドミニカ共和国(2日、東京・有明アリーナ)

 想定外の早すぎる終戦だった。勝った方が決勝トーナメント進出を果たすドミニカ共和国との大一番に屈した。出場した五輪で8強入りを逃したのは1996年アトランタ大会以来。中田監督は「力を付けてあげられなかった責任はすべて私にあると思う」と現実を正面から受け止めた。

 浮足だったプレーが目立った。簡単なパスをミスし、石川、黒後らはスパイクの精度も欠いた。体格を生かした強打、日本の守備の乱れをついた軟打と自在に攻撃した相手とは対照的だった。セッターとして3大会連続で五輪に出場した中田監督は指摘する。「五輪には二つの力がある。重圧に押しつぶされて普段できることができないか、一発勝負で持っている以上の力を出すか」。この日の日本は前者だった。

 リオデジャネイロ五輪後に就任した中田監督の下、世界の高さに対抗するため、高速バレーを目指してきた。ただ、司令塔のセッターは最後まで固まらず、今年に入ってようやく初代表の20歳、籾井を抜てき。コロナ禍での1年延期に伴い、守備の要だった新鍋理沙さんが引退するなどチーム編成にも苦労した。「軸」が固まりきれないまま五輪に突入し、エース格の古賀の負傷というアクシデントも重なった。

 1964年の東京五輪では金メダルを獲得。「東洋の魔女」と恐れられた女子日本代表は、2度目の東京で岐路に立たされた。(伊藤瀬里加)

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