侍投手陣の危機で大役を全う 山本由伸を育てた「鬼練習」と「フルーツ缶詰」

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆東京オリンピック(五輪)野球準決勝 日本5-2韓国(4日、横浜)

 エース格として期待されていた菅野(巨人)が辞退し、千賀(ソフトバンク)の調整が遅れた中で、山本(オリックス)は代表チームの主戦を託された。初戦、準決勝と極めて重要な2試合に先発して11回1/3を2失点。堂々と大役を果たした22歳が、成長への土台を築いたのは九州・宮崎だ。

 中学時代の少年野球チームの先輩から「野球に打ち込める環境がある」と話を聞き、生まれ育った岡山から宮崎・都城高へ進学した。練習は深夜まで及ぶことも多々。食事と洗濯を済ませるとすぐ消灯時間を迎えてしまう。2週間に1度、2時間の「外出タイム」がつかの間の息抜きだった。

 貴重な自由時間に好物のイチゴや果実の缶詰を手に入れ、自室で食べるのが至福の喜びだった。そんな制限の多い、野球漬けの中でもさらに自らを追い込んだ。毎朝4時半からランニングやシャドーピッチングの自主練習で汗を流して、6時の点呼を迎えるのが日課だった。そんな日々が飛躍の土台だ。

 東京五輪でも練習時間など制限が多い。それでも「40分に限られているが、その40分に詰め込んでやりたい練習はできた」。現状でできうる最善を尽くし準決勝のマウンドに立ったが、そうした姿勢も宮崎で培われていた。(鎌田真一郎)

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