マラソン一山麻緒 高校時代に記した夢が現実に

西日本スポーツ 伊藤 瀬里加 長浜 幸治

 ◆東京オリンピック(五輪)陸上 女子マラソン(7日、札幌市大通公園発着)

 突然のスタート時間変更でもたくましく走った。女子マラソンで8位に入り、金メダルを獲得した野口みずきら3人が入賞したアテネ五輪以来、日本勢17年ぶりの入賞を果たした24歳の一山麻緒(ワコール)=鹿児島県出水市出身=は「今までやってきた成果が出た」と笑顔を見せた。

 2週間ほど前から午前2時に起きて午前7時の号砲に備えていた。同6時への変更を知らされたのは前夜の床に就いた後。午後7時前に「布団に入っていた」というが、同7時すぎに関係者がドアをノックした。

 「明日6時スタートになったって聞いたって。それでちょっと目が覚めちゃいました。目はつぶっていたけど、浅寝って感じでした」。鹿児島・出水中央高時代は睡眠時間を確保するために風呂に漬かりながら食事を取ったこともあるなど睡眠を大切にするタイプ。それでもアクシデントを「みんな条件は同じ」と思える心の強さがあった。

 一度は9位まで落ちながら粘って40キロ手前で再び8位に浮上。「8番だよと声掛けしてもらって、9番より8番がいいと思ってずっと走っていた」と入賞圏内をキープした。

 出水中時代、チームの朝練はなかったが自主的に走り込みを続けた。練習場所が同じだった出水中央高の黒田安名監督の誘いを受け、高校生とも一緒に練習するように。縁を大切にして同校に進学。全国舞台で結果は出せなかったが、地道に練習を重ねた。

 ワコールに入り、熊本県人吉市出身の永山忠幸監督に鍛え上げられて才能が開花した。高校時代、学校パンフレットに記した夢は「東京オリンピックに出場し、世界で活躍」。その目標を現実のものにした。(伊藤瀬里加、長浜幸治)

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