空振りは「80分の5」後半戦へ不安残した武田

西日本スポーツ 石田 泰隆

 ◆エキシビションマッチ 広島8-2ソフトバンク(9日・マツダスタジアム)

 ソフトバンクの武田翔太投手(28)が13日からの後半戦に不安を残した。広島とのエキシビションマッチに先発し、3回を4安打2失点。4四死球と制球に苦しみ、球数は80球を要した。後半戦2カード目の楽天2連戦(楽天生命パーク宮城)の先発有力候補ながら、東京五輪に出場した千賀やマルティネスの状態次第では先発を入れ替える構想もある。最後のアピールが不発に終わった格好だ。

 後半戦に不安を残す投球だった。3日の巨人とのエキシビションマッチ(ペイペイドーム)以来、中5日での登板。「後半戦前最後の登板なので、できるだけの調整をしたい」。武田は予定の5回を目指したが、3回を投げ終えたところで早々に降板を命じられた。

 制球に苦しんだ。初回、先頭の野間にいきなり死球。無失点で切り抜けたが、続く2回もこの回先頭の林を四球で出塁させてピンチを招き、8番石原に先制中前打を許した。さらに3回も四球で1死満塁とピンチを広げ、内野ゴロの間に1点を献上。結局、3回を投げて4安打2失点、4四死球という内容だった。

 「納得のいくボールがなく、まだまだ修正しないといけないと感じました。球数も多く、マウンド上で自分のパフォーマンスを出すことができなかった」

 降板後、球団広報を通じて出したコメントにも反省の色がうかがえた。直球、変化球ともにばらつきが目立ち、対戦した打者17人中7人までもが3ボールを数えた。加えて全80球で奪った空振りはわずか5度という少なさ。後半戦に弾みをつける投球を目指したが、結果は多くの課題が浮き彫りになった。

 先発陣は前半戦に3勝を挙げ、後半戦もローテの一角として期待されたレイが家族の事情で退団したばかり。それだけに、ここまで4勝5敗と黒星先行も、チーム2位の投球回77回1/3を誇る武田への信用度は高く、後半戦2カード目の楽天戦(楽天生命パーク宮城)初戦先発が内定していた。

 しかし、その構想も一度白紙に戻る可能性が出てきた。この日の試合前、工藤監督は東京五輪に出場した千賀、マルティネスと今後の調整について話し合いを持ったとみられ、マルティネスについては2軍での調整登板は挟まずに1軍に合流させることを明かした。

 「(状態も)全然問題ないみたい。いけと言われたところでいくという、力強い言葉もいただきました」。指揮官はチームトップの7勝を挙げるマルティネスの早期合流が待ち遠しそうだった。一方の武田にとっては、アピール不足のマウンドとなってしまった。(石田泰隆)

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