広島での無安打は広島で取り戻す リチャードら生き残りへラストチャンス

西日本スポーツ 山田 孝人

 ◆エキシビションマッチ 広島8-2ソフトバンク(9日・マツダスタジアム)

 「8月反攻」を誓う後半戦開始を控え、重要なエキシビションマッチのラスト2戦。舞台をペイペイドームから台風一過の広島に移した試合で、チームからは熱気が感じられなかった。1軍生き残りの当落線上にいる若手や新戦力のアピール不足が原因だった。

 22歳のリチャードは8試合続けて4番でスタメン出場し、過去7試合で2本塁打8打点。常に「シーズンで打てるように頑張るのみ」と口にする。さらなる快音を奏でようと意気込んだが、2点を追う4回1死一塁では、大道のカーブを捉え損ねて中飛に倒れた。

 7月に阪神からトレード移籍した中谷も不発に終わった。5番中堅で先発も2回に捕邪飛。リチャードに続いて打席に入った4回2死一塁でも大道の内角直球に詰まって平凡な二飛。巨人との同マッチは2戦連続マルチ安打で「一日一日がアピール。1軍にしがみつきたい」と話した28歳は悔しそうに打球を見つめた。

 7日に新型コロナウイルスのワクチンを接種した選手も多く、無安打のリチャードもその一人。副反応があった選手もいただけに、工藤監督は「(この結果を)『そのまま力』と言うのはかわいそうなところもある」と話した。7安打で2得点だったこの試合で「H」ランプをともしたのは、唯一のマルチ安打を記録した中村晃をはじめ、松田、川島、明石らベテランがほとんどだった。

 野手陣は東京五輪で金メダルを獲得した野球日本代表「侍ジャパン」の柳田、甲斐、栗原が不動のレギュラーとして戻ってくる。五輪全5戦に「6番中堅」でフル出場した柳田、正捕手として攻守で大活躍した甲斐は11日から練習を再開する。栗原は10日のウエスタン・阪神戦(タマスタ筑後)に出場予定だ。

 実績では「五輪組」がはるかに上回るだけに、中谷やリチャードらにとって広島の2戦は大きな意味を持つ。工藤監督も「(小久保ヘッドコーチも)見極めたいと言っていた」と明かす。五輪中断期間のエキシビションマッチも残るは1試合。1軍生き残りには猛アピールが欠かせない。(山田孝人)

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ