J1福岡が主将の左足で連敗脱出 10人の後半ロスタイムに劇的ゴール

西日本スポーツ 松田 達也

 ◆明治安田生命J1第23節 福岡1-1広島(9日、ベスト電器スタジアム)

 アビスパ福岡はホームで広島に1-1で引き分け、リーグ戦の連敗を5で止めた。PKで先制点を与えて退場者も出る苦しい展開となったが、1点を追う後半52分に前寛之(26)が劇的な同点ゴールを決めた。サガン鳥栖はFC東京に1-0で勝ち、3位に浮上。大分トリニータは川崎に0-2で敗れた。

 絶体絶命のチームを劇的に救った。1点を追う後半52分。疲れきっているはずの主将の前が振り抜いた左足シュートには気迫が詰まっていた。相手DFに当たってゴールネットに突き刺さり、遠ざかりつつあった勝ち点を自力でつかみ取った。

 「狙える距離だったので、思い切って足を振った」。前は豪快弾を振り返った。1人少ない状況でボランチの位置から相手のカウンターに対処しながら、攻撃ではクロスも上げ、最後にゴールを決めた。まさに大黒柱の働きだった。

 負ければ、前回J1で戦った2016年にもない6連敗という窮地に陥っていた。志知が2枚目の警告で退場し、与えたPKを後半22分に決められて先制された。それでも最後まで1点を追いかけた。長谷部監督は「1人少ない状況でも全員がファイトして、自分たちらしい戦いができた」とうなずいた。

 新加入の中村が移籍後初出場。前が「自分たちを見詰め直す期間になった」と振り返る東京五輪による中断期間で深めたチームの成熟度を示した。堅い守備をベースとし、少ないチャンスをものにするというチームの形を示し、勝ち点1差で追う広島に食らい付いた。

 前は「調子が上がれば『あの試合から変わった』となる」と力を込める。執念のドローは、巻き返しへの機運を確実に高めた。(松田達也)

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