東京パラ「いろんな声があっても」 中西麻耶が目指す届きそうで届かない場所

西日本スポーツ 松田 達也

 東京パラリンピックの陸上女子走り幅跳び(義足T64)に出場する中西麻耶(阪急交通社)=大分県由布市出身=が、自身4度目の大舞台に挑む。新型コロナウイルスの感染拡大による延期などの困難を乗り越え、過去3度の出場で届かなかったメダルに照準を合わせている。周囲の期待や支えを受けて「自分だけの夢じゃなくなった」という本大会に向けた思いを語った。(松田達也)

■36歳の決意

 届きそうで届かなかったパラリンピックの表彰台。4度目の今回、中西には、その道のりがくっきりと見えている。「今回はどの大会より自信を持って臨める。絶好のチャンスと思っている」。36歳で挑む大舞台への決意を固めた。

 パラ陸上の顔として長年活躍を続けている中西は、2019年の世界パラ選手権の走り幅跳びで5メートル37を記録して優勝し、東京大会出場を内定させた。20年の日本パラでは5メートル70を出し、自身のアジア記録を更新して優勝。1年の延期という難しい時期を過ごしながら、着実に前進している。

 コロナ禍により故郷の大分を離れ、関西に拠点を移した。練習環境などを優先した苦渋の決断。「遠く離れても応援している、という声が多く届いた。大分の皆さんの声援が本当に励みになる」

 スプリント力を上げようと、春先から100メートル走の練習に取り組んだ。そこからジャンプに力を入れた。負荷をかけるため、舗装されていない河川敷で走るトレーニングも行った。

 「走り幅跳びの助走は34メートルしかない。その距離でトップスピードに入って踏み切るので、30~40メートルで自分のスピードをコントロールすることを意識している」。目標の6メートルを超える大ジャンプに向け、試行錯誤を繰り返している。

■決勝は28日

 日本勢の活躍もあって盛り上がりを見せた東京五輪を終え、パラリンピックが始まる。「夢を持つこと、かなえようとすることをやめてはいけない。いろんな声があってもぶれずにやりたい。目指すべき場所は決まっている」。決勝は28日。自らを信じ、周囲の期待を背負い、高く羽ばたく。

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