“第二の故郷”佐賀から挑戦 車いすテニス・大谷桃子

西日本新聞 松田 達也

【Tokyoパラで克(か)つ 24日開幕㊦】

 開会式の24日で26歳になる東京のヒロイン候補は自信の笑みを浮かべた。大谷桃子は「競技を始めてから一つの集大成になる。楽しみの方が大きい。いいプレーをして恩返しをしたい」と決意を込めた。居住する佐賀市を拠点に積み上げた練習の成果を示す。

 栃木県出身で、かんぽ生命に所属。作新学院高時代には健常者のテニスで全国総体に出場した。専門学校に進んだが、薬の副作用で車いす生活となった。いったん競技から離れたが、2016年に飯塚国際車いすテニス大会(西日本新聞社共催)を観戦。「テニスがやっぱり好き」との思いが湧き、再びラケットを握る決意を固めた。

 人生の転機となった同大会には選手として3度出場。19年に国内女子の第一人者、上地結衣(三井住友銀行)とペアを組んでダブルス準決勝に進んだ。「九州での大会で、たくさんの方が応援にきてくれた。ホームのように安心してできる大会だった」

 パラ大会延期の1年間で力を伸ばした。昨秋に全米オープン出場。昨年10月の全仏ではシングルス決勝に進出し、今年7月のウィンブルドンでは上地に競り勝った。世界ランキングは上地が2位、大谷は5位だ。

 18年冬に右手首の手術を受けてプレートを入れた。パラリンピック終了後に除去手術を受ける予定だった。延期で手術を前倒し。以前からの違和感が消えたという。「競技のことを考えたら、私にとって延期はプラスだった」と言い切る。

 父が単身赴任で福岡に滞在していた縁もあって佐賀県の西九州大に進み、卒業後も佐賀に残った。「佐賀に住んで6年。結構九州に染まったかな」。愛着を深めた“第二の故郷”からの声援に応えていく。 (松田達也が担当しました)

 車いすテニス コートの大きさ、ラケットなどはテニスと同じ。最も異なるのはツーバウンドでの返球が認められている点。上肢にも障害がある選手のクアード(男女混合)も行われる。

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